昆布茶にさらなる事実が!

昆布茶は、コンブを乾燥させ細かく刻んだり粉末状にしたものに湯をそそいで飲む飲み物で、軽く塩味をつけたものや、あられを配合したり、玉露を加えりして飲みます。
昆布の旨みとお茶を飲む習慣から、古くから楽しまれ、風味茶の一つとして江戸時代には既に存在していたそうです。
健康効果があるのは以前ご紹介したかと思いますが、なんとさらに免疫力向上や生活習慣病予防にも繋がる事がわかりました!

どんな生活習慣病が予防できるの?

【免疫力向上・アレルギー軽減】
昆布に含まれているアルギン酸やフコイダンは水溶性食物繊維として働くことで、腸内環境を改善する働きが期待されている成分です。体内で免疫細胞が最も多く集まっているのが腸管免疫系ですから、腸内フローラが良い状態になることで免疫力の向上にも繋がると考えられます。
加えてフコイダンにはNK細胞(ナチュラルキラー細胞)やマクロファージなどの免疫細胞活性化作用があることも報告されていますから、より直接的な免疫機能向上効果が期待できるでしょう。風邪やインフルエンザ予防としてはグルタミン酸の唾液分泌促進作用もウィルス侵入を防ぐことに繋がります。
腸内フローラ改善は免疫力を高めることに繋がると称されますが、正確に言うと“免疫機能を正常な状態にする”働きですから、免疫過剰で起こるアレルギー症状の軽減にも有効とされています。またフコイダンにも免疫細胞活性化だけではなくIgE抗体(免疫抗体グロブリンE)の生成を抑制する働きも期待されていますから、花粉症やアトピー性皮膚炎などのアレルギーを緩和したい方にも昆布茶は役立つのではないかと考えられています。

【循環系疾患予防】
昆布茶には塩分過多などで増えすぎたナトリウムのの排出を促すカリウムやマグネシウムが豊富に含まれています。ナた同じくミネラルの銅はコレステロールの酸化を防ぐ働きがありますし、アルギン酸やフコイダンコレステロール吸収抑制・胆汁酸の排出を促進する働きが期待されています。
加えてフコステロールという植物性ステロールにも肝臓でのコレステロール合成抑制や血液凝固抑制作用があると考えられています。そのほかに血中のナトリウム:カリウムのバランスをカリウムに傾け、血圧上昇を調節するとする説もあります。
これらのフコステロール・ミネラル・食物繊維が相乗して働くことで昆布はスムーズな血液循環を保持し、高血圧や動脈硬化などの循環器疾患予防効果が期待されています。昆布茶もこれらの成分を含んでいますから、生活習慣病予防に役立つ健康茶として取り入れられています。

【糖尿病予防】
水溶性食物繊維のアルギン酸やフコイダンは同時期に摂取した食材を包み込み、消化・吸収スピートをゆっくりにすることで食後血糖値の急激な上昇を抑える働きがあります。血糖値が急激に上昇しなければインスリン分泌も穏やかな形になりますから、糖尿病の予防にも役立つと考えられています。

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