レバニラやチヂミなど色々な料理に使われるニラ。ニラは中国原産の多年草で、特有の香りがある葉と花茎を利用します。日本でもおなじみのこの野菜は古くは「古事記」に「くくみら」「くきみら」という呼び名もあったといわれています。

種類

① 花ニラ
葉ニラの花茎と先端の蕾のことをいう。葉ニラに比べてくせがない。

② 葉ニラ
緑の葉を持つニラ。

③ 黄ニラ
葉ニラを日に当てない、もしくは日を遮って栽培する軟白栽培を行った黄色いニラ。

間違えやすいもの

◾️花ニラとハナニラ
見た目が似ていて、名前がまったく同じ、ハナニラという園芸用の花がある。間違えて、食べないように注意しましょう。

◾️ スイセンの葉
過去にニラとスイセンの葉を間違えて食べ、食中毒を起こすという事件があったそうです。家庭菜園や自生しているものを自分で収穫する場合は注意してほしい。スイセンの葉はニラに比べて幅広く大きい。根もスイセンは球根なのに対し、ニラはひげ根。匂いに関してスイセンは無臭なんだそうです。

栄養と効果

①葉酸
胎児の正常な発育に役立つ葉酸も豊富です。葉酸は、ほうれん草やモロヘイヤなど緑の葉に多く含まれることからこの名がついたと言われている。また、赤血球の細胞の形成を助ける働きもあると言われていて、ビタミンC始めとする様々なビタミン類や鉄分、カリウム、カルシウムやマグネシウムなどのミネラル分も豊富なことから、ニラは体に大変良い食材といわれています。

② βカロテン
ニラには、βカロテンが多く含まれている。βカロテンは体内でビタミンAに変換され作用するが、ビタミンAは、発育を促進したり、肌の健康を維持したり、暗いところでも目が慣れて見えるようになる機能に関わる。また、のどや鼻などの粘膜に作用し細菌から体を守ったりするなど、多くの働きがあります。

③ アリシン
ニラの特徴である強い匂いのもとになるのが、硫化アリルの一種でアリシンと呼ばれる物質である。アリシンはニンニクやネギ類に共通して含まれる成分で強い殺菌作用を持っているとされています。また、アリシンにはビタミンB1の吸収を高める効果が期待でき、胃液の分泌や発汗など代謝を良くするという働きも持っているようだ。

④ 食物繊維
ニラは、便通を整えて便秘を防ぐうえで欠かせない食物繊維も豊富だ。食物繊維は、脂質・糖・ナトリウムなどと吸着して身体の外に排出する働きがあることから、これらを摂り過ぎることによって引き起こされる肥満や脂質異常症(高脂血症)・糖尿病・高血圧など生活習慣病の予防・改善の効果もあると言われています。

保存方法

①冷蔵保存
1.ニラを3~4cmの長さに切り、保存容器に入れる。

2.かぶるくらいの水を注ぎ、ふたをして冷蔵庫の野菜室に保存する。

3.水は3日おきに取り替える。

一度の調理で使いきれなかった場合は、使いやすくカットし、水に浸して冷蔵保存すれば、約10日間もつそうです。

②冷凍保存

1.ニラを使いやすい長さに切る。ざく切りやみじん切りなど切り方はお好みで。

2.冷凍用保存袋に全体をならして入れ、冷凍庫に寝かせた状態で入れる。

3.パラパラになるほど凍ったら、袋を立てて冷凍庫で保存する。

使いやすくカットして冷凍すれば、そのまま調理することができます。保存の目安は、約1カ月ももつそうです。

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