毎年、春と夏には高校野球の聖地として甲子園大会が行われるこの球場ですが、阪神タイガースの本拠地としても使用されており、特に阪神タイガース戦が行われる日の甲子園球場は異様な雰囲気だと友人から聞いたことがあります。テレビ観戦をしていても、「阪神タイガースファンって凄いなぁ〜」とただ唖然としてしまう光景をよく目にしていました。関東に住んでいるとなかなか行く機会のない本拠地・阪神甲子園球場で行われる阪神タイガース戦。その阪神甲子園球場に友人が観戦に行ったので、それを基にレポートしてもらいました。
6月14日 阪神甲子園球場にてプロ野球交流戦の阪神タイガースvs埼玉西武ライオンズの一戦が行われました。友人は根っからのライオンズファン。実は私も・・・埼玉西武ライオンズファンでもあります。
その完全アウェーな阪神甲子園球場に潜り込んできたようです。

阪神電車内から早くもアウェー

まず、阪神甲子園球場に向かうため阪神電車に乗車するのですが、ほとんどの車輌の入り口付近に阪神タイガースの応援グッズや法被、ユニフォーム、帽子などを身につけている人ばかりで、埼玉西武ライオンズファンの私はなかなか車輌に乗り込むのを躊躇してしまう状況に遭遇したようです。しばらく乗り込みたい電車に沿ってホームを歩いていると、サラリーマン風の人が大勢乗っている車輌を発見。迷わずその車輌に乗り込みました。が・・・。
そのサラリーマンも阪神タイガースファンらしく、会話の話題が阪神タイガース一色とのこと。なんとも恐ろしい阪神電車内だったようです。埼玉西武ライオンズの本拠地に向かう車内は、ここまで西武一色ではなく、また東京ヤクルトスワローズの本拠地・明治神宮球場に向かう地下鉄も一見野球観戦をしにきた人ではないほど普段着の方達。阪神タイガースファンは、間違いなくご自宅から応援をする装いで来られていることが判明した瞬間だったとのこと。

電車降りたらそこは・・・

埼玉西武ライオンズファンというのがばれないようにジッと身を潜めた電車も甲子園駅に到着。着くやいなや、ドド〜っと阪神タイガースファンが球場に向かってダッシュといった感だったとのこと。そして、駅から球場に向かう道には、早くも阪神タイガースのカラー「黄色」で溢れかえっており、ユニフォームや法被、防止にメガホン、フラッグに風船。球場に辿り着くまでに、全身阪神タイガースとなれる環境がバッチリといった感じだったとのこと。とても賑わいを見せており、球場に辿り着くまでにも早くも楽しい雰囲気だったようです。肌で感じたいですね。

いざ球場内へ・・・ところが

友人はもちろん埼玉西武ライオンズを応援するためにレフトスタンドの指定席を確保。球場内に入り込む前に「わー」っと声援が。場内アナウンスを聞いていると、どうやら埼玉西武ライオンズが先制点を挙げたようでした。さぞかし埼玉西武ライオンズファンは盛り上がっていることだろうなと心ウキウキにいざ球場内にインしましたが、「あれ?席間違えた?ここレフトスタンドだよな?周りは阪神タイガースファンだらけ。しかも私(友人)の指定席に阪神タイガースの法被を着た人が座っている。」と。もう指定席は関係なくグチャグチャな状態でした。そして肝心な埼玉西武ライオンズの応援団は?と周りを見渡すが、いない。
よく見ると、ほんの一角に約100名ほどの埼玉西武ライオンズファンで固まった席を発見。早速、阪神タイガースファンゾーンを脱出し、埼玉西武ライオンズ応援団のど真ん前を確保。ようやっと心が落ち着いた瞬間だったようです。

完全アウェー!強固な気持ちが必要です。

試合は嬉しいことに埼玉西武ライオンズペース。ここまで不振の主砲・中村剛也のホームランなどでゲームは進みます。阪神タイガースはというと、ランナーが1塁にいるだけで応援のヴォルテージは最絶頂。そんなにチャンスか?と思わないシーンでも阪神タイガースファンの手に落ちれば、全てがチャンスに思えてしまう応援。それも球場一周が黄色一色。実際にプレーしているライオンズの選手は恐ろしいプレッシャーを感じながらプレーし、逆に阪神タイガースの選手にとっては心強い後押し的な感じなのでしょう。
そして7回の裏のタイガースの攻撃前の儀式「ロケット風船は」上空が真っ黄色になり、「凄いな」の一言だったようです。
試合は見事に埼玉西武ライオンズが勝利。阪神タイガースファンもノリが良く、やはり関西人だなと思ったのは、相手チームのライオンズの応援歌を試合終了後に盛り上がっていたライオンズ応援団と合唱。1人で観戦しにいったにもかかわらず、普段よりも100倍楽しい観戦だったと友人は興奮していました。
阪神タイガースファンって熱狂的で怖いイメージがありましたが、とても面白く野球に対して熱い人が多いのだなと感じた観戦でした。
ちなみに、上の写真は友人です。
埼玉西武ライオンズファンということがバレないようにって・・・完全にバレてますね。

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