「こむら返り」とは、、、

手で物を握ったり、足を上げて歩いたり走ったりできるのは、筋肉を脳からの信号で収縮させ、その筋肉が収縮する力でそれぞれの骨を動かすことによって、身体を動かすことができます。ところがここで筋肉の異常収縮が起こった状態が、足をつるなどの「こむら返り」です。

なぜ、「こむら返り」は起こるのか?

なぜ、筋肉の異常伸縮が起こるかというと、人の体の細胞内にはカリウムイオン、また血液中にはナトリウムイオンが多く含まれていますが、筋肉が収縮する時にはそれぞれ細胞外、細胞内へと移動します。スポーツなどで多量の汗をかいたときは、カリウムやナトリウムなどの電解質のバランスが崩れ、この移動がうまくいかず筋肉の異常収縮が起こるそうです。

筋肉の異常収縮はスポーツをしている時以外でも普段の日常生活の中でも起こります。特に「筋肉の疲労」「運動不足」「水分不足及び体液中の電解質の異常」などの原因が関係しています。

また、一過性ではなく、頻繁に繰り返し起こる場合には「椎間板ヘルニア、糖尿病、動脈硬化、甲状腺異常などの疾病」「降圧剤、抗高脂血症剤、ホルモン剤などによる副作用」「妊娠」などの影響が考えられるようです。

「こむら返り」を予防する食材

カルシウムやマグネシウム、ナトリウム、カリウムなどの血液中にあるミネラルイオンがバランスを崩すと、筋肉の異常興奮状態である「痙攣(けいれん)」が起きやすくなりますので、ミネラルのうち、特に重要なカルシウムやマグネシウムを意識的に補うことが、大事になります。

カルシウムが多く含まれる乳製品や小魚などや、マグネシウムが多い豆腐や納豆、ひじき、アーモンドなどを摂取するようにしましょう。

また、ビタミンB1やタウリンが不足していることも、足がつる・こむら返りの原因になると言われています。ビタミンB1は卵や豚肉、豆類、牛乳などに多く含まれ、タウリンは、イカやタコをはじめとした魚介類や貝類などに豊富です。これらの食品を意識的に摂取して、足がつることやこむら返りを予防しましょう。

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