発熱は体内でウィルスと戦っている証

発熱の原因にも、風邪気味というものから難病まで様々です。
ウイルスや細菌に感染すると、体内に入り込んだ病原体が増殖するので、それを抑えるために、体を防御するためにその防衛反応として発熱します。

発熱は病気であると知らせる症状のひとつです。
熱そのものが有害と言うわけではなく、体が病原体と戦うための防御反応でもあります。
発熱が続いていることは、まだ病気が完治せず、病原体と戦っていることを示していますから、むやみに熱を下げることは体にとってはよくありません。
なので安易に解熱剤を使用して熱を下げようとすると、ウイルスや細菌を助けることになって、逆に完治するために時間がかかってしまう場合もあります。

解熱剤は使わない方がよいのか?

解熱剤は、18~19世紀に開発されました。
昔は、病的な状態のときに熱を発するので、すぐにでも解熱剤を飲んで治すのが良いとされていましたが、発熱は体を守る防御機能のひとつであることから、軽度の発熱でそれほど苦痛を訴えていないような場合には解熱剤の必要がないので与えないほうがよいとされています。

体温が上がらないうちに解熱剤を飲むと、ウイルスの働きを活発にし、風邪などの症状を悪化させてしまうことがあります。解熱剤を使うことによって病気が長引くことも、統計的に確認されています。
多くのウイルス感染で見られる発熱は、ウイルスの増殖を抑え、免疫機能を活性化しているので、解熱剤を飲んでこれらの働きを抑えてしまうことは、むしろ体に害を与えることになってしまいます。
解熱することは免疫機能を抑制する恐れがあり、解熱剤は一時しのぎの薬ですので、使い過ぎると異常な低体温になったりします。

一般的に解熱剤を使用する目安としては、38.5度以上。
熱によって「苦しい」「眠れない」「水分が取れない」などの苦痛がある時に使います。
理解しておく事は、解熱剤とは風邪などの症状を治す薬ではなく、熱を下げる薬、熱に伴う苦痛を取り除くための薬だということです。
体が病気から身を守ろうとがんばっている状態が発熱ですので、多少の熱があっても元気がある時は解熱剤を使う必要はないという事です。
解熱剤は「飲まないで済むなら飲まない」ということです。
なかなか熱が下がらないからと、間隔をあけずに安易に解熱剤を飲むことは禁物です。

一番は風邪をひかないこと

発熱のメカニズムに解熱剤利用のボーダラインのお話でしたが、一番はまずは風邪をひかないことですね。
それでも冬場は乾燥などで、風邪がひきやすい時期です。
まずは手洗いうがいや、乾燥対策など、風邪をひかないように予防して生活するように心がけるのがいいですね。

それでも風邪をひいた時は、まずはお医者さんに診察してもらいましょう。

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