去年の今頃、イングランドだけに留まらず、日本、そして世界から注目を浴びていた、サッカーチームを覚えているでしょうか。
それは、日本代表の岡崎選手が所属する、イングランドプレミアリーグの、レスターです。
2部降格候補が一転、リーグの首位を走り、最後には優勝を成し得て、奇跡の優勝とも言われたチームです。

そのレスターの今シーズンの成績はどうなっているのでしょうか。

オフに主力1名の移籍に、エースの不振

奇跡の優勝を成し得たレスター。
その活躍ぶりから、多くの選手が、他チームから注目を受ける事となりました。
移籍者数名は出るものの、レギュラーとして活躍した選手の移籍は1名のみに抑えることが出来ました。草刈り場と化すと思っていましたが、少ない移籍でした。
ただ、この移籍した選手1名の影響が大きかったです。

レスターから移籍したのはカンテ選手。移籍金約45億でチェルシーに移籍しました。
守備的なMFで、レスターでは多くのタックル数やインターセプト数を記録し、レスター・シティにおける安定した活躍は多くの解説者から称賛され、それまで無名だった選手が、フランス代表まで選ばれるように成長しました。
昨シーズンの守備からのカウンターのチームスタイルを担った貴重な選手の移籍で、今シーズンは昨シーズンほどの守備力がチームにない状態です。

そして昨シーズン、プレミアリーグ新記録となる、11試合連続ゴール、シーズンでも24ゴールを決めた、エースのヴァーディー選手が、今シーズン当初から大不振。
プレミアリーグ24試合終了時で、わずか5ゴール。
堅守速攻のカウンターの最後を飾るフィニッシャーの不振が、チーム成績に大きな影響を与えています。

今シーズンもある意味奇跡を起こしてしまうのか

守備の要・エースの不振。
2つの要素が、チームの不振に影響を与えており、今シーズンのレスターは下位に沈んでおり、現在24試合経過で、勝点21の16位。
降格圏でもある18位のハル・シティとの差はわずか1ポイント差の危機的状況です。

そもそもが昨シーズンも降格圏候補のチームが、奇跡の優勝をしてしまった事により注目が高くなっただけで、元来そこまでチーム力は高くないのがレスター。
昨シーズンうまくいっていた事が、うまくいかない。
この微妙な歯車の狂いが修正できずにここまで来てしまっているかもしれません。

もし、 今シーズン降格圏という事態になると、1992年に始まったプレミアリーグでは初。イングランドトップリーグとしては、79年ぶり2回目の、優勝翌年の降格という、ある意味の奇跡が現実味を帯びて来ています。