39歳にしてセリーグMVP獲得!

 「NPBアワーズ2016」の表彰式が28日、都内で行われ、セ・リーグの最優秀選手(MVP)は広島の新井貴浩選手がリーグ最年長の39歳で初選出された。

 39歳で選ばれた広島新井は10年の和田(中日)の38歳を抜き、セ・リーグ最年長受賞。広島に復帰して2年目の今季は、132試合に出場し、打率3割、19本塁打、101打点の好成績を残した。
更に一流選手の証である2000本安打も達成。

勝負強い打撃と、若手中心のチームを支える精神的支柱として、今季引退した黒田選手と共に、リーグ優勝に貢献した。

大学時代は無名選手。それでも猛アピールでカープ入団

駒澤大学時代は打点王とベストナインを獲得する活躍した新井だったが、大学通算本塁打数はわずか2本。
正直、プロに指名されるかは微妙なラインの選手だった。
そこで新井は、当時新井は大学の先輩である野村謙二郎の自宅を訪れ、自らのバットスイングをアピールした。
この縁で、ドラフトでは野村からの強い推薦があり、広島に6位で指名された。

猛練習で一流選手に

とにかく不器用で、入団当初は全く期待されてない選手だった。
しかし、持ち前のガッツで、猛練習により、才能を開花させ見事レギュラーに定着。2005年には43本の本塁打を放ち本塁打王に輝いた。

阪神へ涙のFA移籍

地元の広島愛を貫いており、FA権を得ても広島に残留する旨の発言を繰り返していた新井だったが、「自分を厳しい環境に置き、そこでどう変わっていくか、挑戦する気持ちが出てきた」との理由で、2007年オフにFA権の行使を宣言。
「残留に傾いた日もあれば、宣言しようとした日もある。その繰り返しで焦っていた」という状況の中で、1か月間悩み抜いた末「残留したら、いつか後悔するかもしれない」との考えに至った。
記者会見の席では「辛いです……カープが好きだから」「喜んで出て行くわけではない」「FAなんてなかったら良かったのに……」と涙ながらに発言した。
そして新井は阪神へ移籍する事となった。

広島へ復帰。そして復活へ

2014年、ケガの影響もあり、レギュラーからも外れ、不振に陥った新井は、新天地を求め阪神を退団。
そこで先に手を差し伸べたのが古巣カープだった。
かつてFA移籍した年の広島との試合でファンから大ブーイングを受けた新井は、自分が戻って良いものかと自問したが、同じく復帰した黒田博樹からの後押しもあり、復帰を決断。
ファンからも暖かく迎えられ、成績も見事復活を遂げたのだった。

常に全力でプレー。みんなから愛される性格

新井の愛される理由として、温厚で優しい性格であり、特に兄貴分として慕う金本知憲からとてもいじられ可愛がられた。
そして常に全力プレー、その動きと表情はとても豊かであり、そのプレー姿がファンから時折笑いが起こる。
まさに他球団からも愛される所以は新井の全力プレー姿がファンの虜にさせている。

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