今シーズンもCSファイナル、そして、そこを勝ち上がった両リーグの覇者の決戦・日本シリーズを残すのみとなったプロ野球。そんな中、早々と戦線離脱させられたチームの首脳陣はは来シーズンに向けての人的な補強が急務で激務になっているころでしょう。中には有能な選手のFA権取得に悩まされている球団首脳陣もいるでは?
今回は今シーズンオフの目玉FA選手を3名ご紹介します。

西武ライオンズ 11岸孝之投手

海外FA権を保持している西武・岸孝之投手(31)が、入団以来活躍の場としてきた西武ライオンズに残留か、はたまた故郷・仙台への移籍か、二者択一といったところです。
今オフのFA市場目玉の1人。今季は9勝7敗、防御率2・49に終わりましたが、通算103勝65敗の実績は高く評価出来る内容です。本人の意見として「他球団の評価を知りたいという気持ちもある」という事から権利行使が濃厚になりそうです。
そうなると、確実に獲得へ乗り出すのが東北楽天イーグルスでしょう。岸孝之投手は宮城出身ということもあり仙台への移住は苦にしないでしょうし。西武ライオンズとしては、現在、投手陣の層の薄さや、安定した岸投手のピッチング、平均して10勝以上を見込めるだけある投手なので、何としてでも残留させる方向に持って行きたいところでしょう。メヒア選手の契約更新に大金をはたいた代償がどうでるのか。私の中では、今回の目玉FA選手という感じです。

オリックスバッファローズ 7糸井嘉男外野手

通算出塁率.392は現役選手の中で最高値。通算打率.302は現役選手の中で2位。35歳となった今季では53盗塁を決め、最年長盗涙王を樹立させ、まだまだ衰えを感じさせないそのプレーは各球団が注目する選手の1人です。気になるのが怪我の多さ。シーズン中に必ずと言ってもいいほど怪我のため戦線離脱というケースが多いため、これだけの成績を残してもメジャーからお声がかからない要因の1つかもしれません。同様に、今回FA権を行使したとして、このリスクを各球団の首脳陣がどう捉えるか?という点も注目です。
仮にFA権を行使したとした場合、真っ先にオリックスバッファローズは残留を求めることは目に浮かびます。その他には糸井選手の出身地が京都という点もあり阪神タイガースも名乗りをあげる可能性も大と見ています。そしてどの球団よりも糸井選手を欲していてお金持ち球団と言ったら読売ジャイアンツでしょう。今シーズンの外野手で、1年通してスタメンを保持したのは長野選手ただ1人。怪我しがちな亀井選手や一塁手から左翼手にコンバートされたギャレット選手を考えると、補強が必要なポジションでしょう。

中日ドラゴンズ 6平田良介外野手

現在28歳の平田選手。プロ野球選手にとって一番脂が乗っている時期で、若い筋力と積み重ねてきた経験が合致しブレイクする年齢とも言われています。その平田良介選手がFA権を行使した場合、地元大阪の球団・オリックスバッファローズと阪神タイガースが名乗りをあげるのは間違いないでしょう。またCSファイナルを逃した読売ジャイアンツも外野手補強という事で名乗りをあげたいところですが、おそらく糸井嘉男外野手を狙いに行くと思われるため断念といったところでしょうか。数年前に、平田良介選手の口から「ヤクルトに行きたい」と発言があったという噂があるため、東京ヤクルトスワローズには願ったり叶ったりかも。理由は、今季限りでバレンティン外野手との契約の更新はしない方向で考えているためです。平田良介外野手は、平均10本塁打、通算打率.264と、これといって躍り出ている成績ではありませんが、安定したプレースタイルは野球玄人受けしています。その証拠に、侍ジャパンにも選ばれているほどです。
東京ヤクルトスワローズに来た場合、強力打線の一角を担うのは間違いなく、バレンティン外野手の不安要素の怪我、守備面、好不調の波の激しさを十分にカバー出来る可能性はあり、優勝戦線に復活する年になるかもしれません。

その他にも、中日ドラゴンズの大島洋平選手や、北海道日本ハムファイターズの陽岱鋼選手など、大物FA選手が盛りだくさんな今季オフシーズン。11月以降目が離せなくなりますよ。

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