運動時の「熱中症」対策には何を飲む?

運動時の「熱中症」の予防には適切な水分補給が重要になります。スポーツする時に何を飲んだらいいかと思われている方も多いと思いますが、オススメはスポーツドリンクです。

水分補給といっても、単純に水分を取ればいいというものでもありません。運動時の水分補給にはよく冷えたもの、糖度のあるものの方が、体温も上がっていますし、浸透圧の関係で吸収もよいのでオススメです。スポーツドリンクには様々な成分が含まれていますが、特にナトリウムが含まれているものが良いでしょう。

ただ、これは運動時の場合であって、スポーツドリンクは日常においてはオススメできません。特に糖度の高いものは、運動時以外は体に吸収されにくく、水分の補給にならないそうです。また氷がたくさん入っているなど冷たすぎる飲み物は、胃腸の働きを弱め、逆に夏バテを促進してしまいますので注意しましょう。

飲むタイミングや飲む量

ご存知の方も多いと思いますが、のどが渇いたと感じる前から水分を摂ることが大切です。これは体重の2%程度の水分が減少することで、運動能力や体温調節機能が低下してしまうからです。このため、運動前から事前に水分補給しておくことが大事です。

飲み方は一気に飲まないことが重要です。また15~30分に一回の休み時間をとり、自由に水分が摂取できるようにして、こまめな水分補給ができるようにしておくと良いでしょう。

暑い夏は、多量に発汗があり体重が減少傾向ですが、運動前と運動後の体重減が2%以下を目安に水分補給を行いましょう。また起床時には体重をはかり、就寝中に失われた分の水分を補給することも大事です。

さらに夏期の運動中に水しか飲まない場合、発汗で塩分などが排出され水だけが補充されることで、身体を構成している体液中の成分が薄まってしまい(低Na症)、熱けいれんが発生することがあるので要注意です。

適切な量の水分を、適切なタイミングで補給すれば、運動能力を維持し、 最後までしっかりと運動に取り組むことができます。また糖分・塩分・鉄分の補給は、集中力・判断力といった脳の活動の維持にもつながります。

暑さに慣れるまでは積極的に水分補給

日頃十分に運動をしている人であっても、急に暑い場所で運動をすることで、熱中症になるケースも多々あります。急に気温が上がった日などは十分に注意してください。暑さに慣れると、血液量・汗も増加し体温調節がしやすくなり、それに反応して尿が少なくなります。また塩分を体にとどめるホルモンも増加するそうです。暑さに馴れる段階では、血液量を維持して発汗能力を高めるために、頻繁に、そして適量の水分を摂取することが大切です。

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