28日、J3リーグ第29節が各地で行われました。首位のロアッソ熊本に優勝およびJ2昇格、2位テゲバジャーロ宮崎に2位以内、3位いわてグルージャ盛岡にJ2昇格が決まる可能性がある中、熊本と宮崎の直接対決が行われ、宮崎が1－0で勝利。最終節を前に宮崎がJ3首位に浮上しました。

宮崎、岩手、熊本が勝ち点1差で続く中で迎える最終節、首位の宮崎は全日程を先んじて消化しているため、岩手と熊本はそれぞれ自力でJ2昇格を掴み取る可能性を残しています。

テゲバジャーロ宮崎は、宮崎県宮崎市、新富町をホームタウンとする、Jリーグに加盟するサッカークラブです。1965年に創設された「門川クラブ」が前身で、その後、何度かチーム名を変え、2015年、クラブ名を現在の「テゲバジャーロ宮崎」に変更。チーム名の「テゲバジャーロ」は宮崎弁で「すごい」という意味の「てげ」、スペイン語のvaca (牛の意味) およびpájaro (鳥の意味) を組み合わせた造語なんだそうです。

2020年9月15日、JリーグからJ3ライセンスが交付され、11月には成績面を除くJ3リーグ入会審査をクリア。JFLでは開幕から上位をキープし、第29節終了時点でリーグ4位以内を確定。11月22日に宮崎県勢初となるJリーグ入会が確定していました。

J3参入1年目で優勝という可能性を残し、最終節の結果を待つことになります。

J3参入1年目での優勝という快挙を目指すテゲバジャーロ宮崎ですが、J2ライセンスは取得していないため2位以内でもJ2に昇格することはできません。

もし宮崎が2位以内に入った場合、J2昇格は1チームだけとなり、J2からの降格チームは下位4チームから下位3チームになるそうです。これはJ2的にもJ3最終節は目が離せないものになりそうですね。