はじめに

鯛はスズキ目スズキ亜目タイ科の魚を基本的には指しますが、それ以外の魚で形や色が似ているために、「鯛」と呼ばれている魚もいます。逆に、タイ科に属するのに「鯛」ではない魚もいます。縁起物としてお祝いごとに欠かせない真鯛。今は、一年中入手可能なことから、真鯛の旬についてはあまり意識されないようです。他の魚と同様に、やはり真鯛も、旬に収穫されたものは、脂がのって、栄養が豊富なんですよ。

真鯛の旬はいつですか?

真鯛の旬は、他の魚と同様に、産卵前の時期になります。産卵前は、来たる産卵に備えて、真鯛も体内に脂や栄養をしっかりと蓄えることになるので、体も大きく、脂がのり、肉質もほどよい弾力があって栄養も豊富なんだとか。真鯛の産卵の時期は、海域によって差はあるものの、一般的には、3月~4月が真鯛の産卵前に該当すると考えられているので、ちょうど桜の季節と重なることに加え、体が産卵に備え桜色に染まるため、この時期に獲れる真鯛は、「桜鯛」「花見鯛」などと称され、珍重されているようです。
産卵直後の真鯛は、体力が消耗し、身体もやせ細るため、味が落ちるそうです。産卵を経て、徐々に体力を回復した真鯛は、食欲旺盛となる。夏の間は、海老や蟹、貝、イカナゴなどの活動も盛んになるため、真鯛は食べ物には困らない。脂がのって、丸々と肥った状態で、秋に漁獲される真鯛は、脂ののりといい、身の引き締まり具合といい、美味しいと漁師たちの間でも定評があります。そのため、秋の季節に獲れる真鯛も、大変に美味であるという理由から、真鯛の旬と考えられているそうです。

栄養と効果

① ビタミンA
発育を促進したり、肌の健康を維持したり、暗いところでも目が慣れて見えるようになる機能に関わったりする栄養素。不足すると、免疫能が低下するため、感染症にかかりやすくなると言われています。

② DHA・EPA
魚類に多く含まれることでも知られる栄養素で、人間が生きていく上で欠かせない必須脂肪酸。脂質の脂肪産生の抑制する働きがあり、また脂肪酸の分解が期待できることから、中性脂肪を減らす働きがあると言われています。

③ タンパク質
タンパク質は、筋肉や臓器をはじめ、人の身体の各組織を作るために必要で、健康を維持するのに極めて重要な栄養素である。真鯛に含まれているタンパク質は、良質で吸収されやすいという特徴がある。

④ ビタミンD
骨の形成と成長を促す働きがある栄養素で、長期にわたって不足すると、骨粗鬆症骨折のリスクが高まると言われている。

⑤ リン
骨や歯を形成する、人体に必要なミネラルの一種で、食品に多く含まれているため、不足することは通常ないと言われている。

鯛は「腐っても鯛」「えびで鯛を釣る」などのことわざにも使われ、魚の中では知名度の高い魚ですね。さらに、刺身、鯛めし、アラ汁などレシピも多く栄養豊富な鯛は今が旬です!!この時期に食べてみてはいかがですか。

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