芳醇な甘さが人気の「洋梨」

西洋梨とも呼ばれる「洋梨」。原産地はヨーロッパで、日本で栽培が開始されたのは明治時代ころ。気候が適合せず極めて限られた地域でのみ栽培されていたが、現在では寒冷地帯で広く栽培されています。

洋梨の収穫量の全国トップは明治時代に栽培を開始した山形県で、総収穫量の約70%を占めています。1980年代頃までは収穫した洋梨のほとんどが加工用だったが、現在は生でも食べられています。なめらかでまろやかな食感で、和梨同様に甘いが、まったりとした芳醇な甘さが特徴です。

ラ・フランス=洋梨と認識されがちですが、ラ・フランスは洋梨の品種の一つで、日本で栽培されている洋梨の約70%がラ・フランスなんだそうです。

「洋梨」の栄養素

一般的なサイズの洋梨(約255g)のカロリーや糖質は、和梨と比べると少し高めです。糖度も和梨より高めなので、食べ過ぎには注意が必要です。

洋梨は、ビタミンB1、ビタミンB2、ビタミンCなどのビタミン群のほか、カルシウム、リン、鉄、マグネシウム、銅などのミネラル類を幅広く含んでいる。その他にも、葉酸やパントテン酸、アミノ酸の一種であるアスパラギン酸、ポリフェノールの一種であるタンニンも含まれる。様々な栄養素を含むが、それぞれの含有量はそれほど多くはない。しかし、栄養成分の相乗効果によって、高血圧の予防、貧血の予防、動脈硬化やがんの予防、美肌、脳の活性化など、様々な効果が期待できる。

「洋梨」の食べごろは

「洋梨」は品種にも寄りますが、ラフランスやルレクチェなどは形が凸凹しているものが多いですが、皮が剥きにくい程度で、味には影響してません。 表面に傷がなく、部分的に柔らかくなっていないものを選びましょう。 収穫されたばかりの洋梨には、僅かにデンプンが含まれています。そういったものは、ゴリゴリして固く、美味しくありません。

しかし、収穫後しばらく寝かせておくことで、このデンプンが果糖やショ糖、ブドウ糖などの糖分に分解され、更にビタミンBやCも多くなります。 不溶性のペクチンが熟すに従って、水に溶けてとろみのもとになる水溶性のペクチンに変化します。それがあのなめらかな肉質に変化していくのです。

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大河原奈々未

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