10月31日は「ハロウィン」!その由来や起源は知ってます?
今月末はついに「ハロウィン」ですね。コロナの影響もありますが、今年はどうなるでしょうか?
10月31日は「ハロウィン」
毎年10月31日に行われる「ハロウィン」。名前の由来は、11月1日のキリスト教の聖人を祝う日“万聖節”の前日を意味する“All Hallows Eve(オール ハロウズ イブ)”です。
近年、日本でも大盛り上がりのイベントとして浸透しましたが、本来は大人が仮装を楽しむものではなく、子どもたちが仮装して「トリック・オア・トリート!」と言いながら近所の家々を回り、お菓子をもらうイベントです。
カボチャをくり抜いた“ジャック・オー・ランタン”やおばけ、クモの巣など、ハロウィンならではのシンボルを家の周りに飾り付ける風習もお馴染みになりましたね。
「ハロウィン」の起源
「ハロウィン」の風習がアメリカに伝わったのは、1840年代。そのルーツは、紀元前までさかのぼります。
起源は2000年以上前、古代アイルランドのケルト人が行っていた特別なお祭りにあると言われています。そのお祭りは、アイルランド語で「夏の終わり」を意味する「Samhain(サウィン)」と呼ばれ、収穫期の終わりを祝って10月31日に行われていました。
この時期は、寒く暗い季節の入口にあたると考えられ、現世と来世を分ける境界が弱まるため、死者の魂がよみがえり、地方をさまよって生まれた家に帰ってくると信じられていました。この死者の魂が戻ってきた時に機嫌を損ねないように、人々は家に食べ物や飲み物を用意したのが始まりなんだそうです。
古代ケルト人たちは、現世に戻ってきた死者の魂が、幽霊や妖精、ゴブリン、悪魔などの姿をしていると考えていたため、忍び寄る死者の魂に気付かれないように、自らも怪物やおばけなど不気味な仮装をすることで、身を隠していたそうです。また「サウィン」には、悪魔や魔女、邪悪な妖精たちも霊界からやってきて、悪さをするという言い伝えもあり、彼らを追い払うために、人々は怖い仮装をしていたという説もあります。
「トリック・オア・トリート」とは
「ハロウィン」の定番フレーズといえば、「トリック・オア・トリート」。直訳すると「いたずらか?ごちそうか?」で、「お菓子をくれないと、いたずらするぞ!」という意味になります。
仮装した子どもたちが家に来て「トリック・オア・トリート!」と言ったら、「ハッピーハロウィン!」と返して、キャンディーやチョコレートなどのお菓子をあげるのが約束事なんだそうです。
ハロウィンのシンボル「ジャック・オー・ランタン」
ハロウィンのシンボルともいえる「ジャック・オー・ランタン」は、アイルランドやスコットランドに伝わる鬼火のような存在で、“ランタンを持つ男”の意味があるそうです。
「ジャック・オー・ランタン」は元々、人間だったそうです。彼は生前に悪行を繰り返したため死して天国へ入ることを許されませんでした。しかたがないので地獄へ向かうも、やはり生前に悪魔をやりこめて「地獄へは連れて行かない」という約束を取りつけていたため、地獄へすら入ることを拒否されていたそうです。天国へも地獄へも行くことのできないまま、永遠に暗がりをさ迷い続ける憐れな男の魂。彼は悪魔に頼み込み、行くべき道を照らすべくわずかな灯りを譲ってもらいました。ジャック・オー・ランタンは安住の地を求めてさまよう憐れな人間の霊なんだそうです。
「ジャック・オー・ランタン」といえば、かぼちゃですが、実は本来は違ったんだそうです。もともと古代ケルトで使われていたのは“カブ”でした。これがアメリカに伝わった際、移住していたアイルランド人が生産の多かったかぼちゃを代用したというとう話で、スコットランドなどでは現在もカブをくり抜いたものでランタンを作っているそうです。
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