はじめに

イカには非常に多くの種類があり、日本近海でも80種類以上が生息しているそうです。大きく分けると、スルメイカなど甲が無く細長いペン状の「ツツイカ類」と、カミナリイカなど甲がある「コウイカ類」の仲間に分けられます。日本近海で最も多く漁獲されているイカはスルメイカです。スルメイカは東シナ海からオホーツク海まで、主に日本列島の周囲を中心に分布し、海流に乗って回遊することで知られています。寿命は1年程で、雄より雌の方が大きくなり、外套長(筒状の部分の長さ)30cm程の大きさにまで成長します。主な産地は北陸から九州にかけての日本海沿岸各地、北海道沿岸、三陸から九州までの太平洋沿岸各地で漁獲されています。主な漁場は北海道から東北にかけてで、山陰や北陸など各地の漁港からもその方面に出漁し、北海道などに水揚げしているそうです。

栄養と効果

① タウリン
イカの代表的な栄養素であるタウリン。ほんのりとした甘みを感じさせるイカの旨みの元でもあります。また、栄養ドリンクにも含まれる成分で、ホメオスタシス作用をもっていることから、体内の機能の働きを制御したり、機能が低下した時には改善させると言われています。干したスルメイカの表面に吹く粉はタウリンが結晶化したものなんだそうです。

② タンパク質
イカは高タンパクで低脂質。タンパク質は骨や筋肉になるうえ、身長の伸びに必要な成長ホルモンの分泌を促します。タンパクだけでなく脂質も多い肉類では、食べすぎが肥満につながる可能性があるが、低脂質のイカであれば肥満の心配なくタンパク質を取ることが可能だ。

③ 亜鉛
細胞の再生やストレスの軽減、免疫力の向上に効果があるといわれる亜鉛。体内に貯蔵できない栄養素であるために、必要量を食べ物を通じて摂取し続ける必要があります。イカには亜鉛が豊富に含まれている。マリネなどでビタミンCと一緒に食べることで効率的に吸収されます。

保存方法

① 冷蔵保存
冷蔵保存においては、傷みやすいワタを早めに取り除くことがポイント。トレーやビニール袋から出し、ワタや脚、胴といった部位別に切り分け、水気をふき取った上でラップに包み、冷蔵保存する。

② 冷凍保存
水分の少ないイカは冷凍保存に向く食材だ。冷蔵保存と同様に、部位別に分けて下処理をし、水気をふき取った上でラップに包んで冷凍する。イカに潜む寄生虫は、冷凍することで死滅すると言われているが、それはマイナス20℃で24時間冷凍した場合の話なので、家庭用の冷凍庫では意味がないそうです。食べる際は加熱するなどしたほうが良いそうです。

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