オルニチンとは

オルニチンとはアミノ酸の一種で、人間の体内の中にも備わっています。
アミノ酸の中でも、オルニチンは「遊離アミノ酸」と呼ばれており、体内のアミノ酸の多くはタンパク質の中に存在している一方で、オルニチンは血液に溶け込んだ状態で体内を巡ります。体内を巡るオルニチンは、肝臓では有害物質であるアンモニアの解毒を担う他、成長ホルモンの分泌を促進すると考えられています。

◾️メカニズム
アルコールの解毒を行う肝臓の働きをサポートするオルニチンは、飲みすぎによる二日酔いやそれに伴う疲労を緩やかにすることが期待されています。
実は肝臓は、アルコールの解毒以外にも、代謝、エネルギーの貯蔵、胆汁の生成などさまざまな役割を担っており、オルニチンが肝臓でアンモニアなどを解毒することでさまざまな働きが促進されると考えられています。

◾️オルニチンサイクル
人間は、食べ過ぎや過剰な筋肉運動により体内でアンモニアが発生・増加します。オルニチンサイクルとは、この有害物質であるアンモニアをオルニチンが肝臓で分解し、無毒な尿素を合成したのち、オルニチンが再生される一連の流れを言います。オルニチンサイクルにより、有害物質の解毒のみならず、アンモニアが阻害するミトコンドリアのエネルギー生産にも貢献していると考えられています。さらに、オルニチンサイクルの過程で、アルコールを摂取した際に増加する「NADH」という脳エネルギーの生成を阻害する物質が消費されるため、アルコール性疲労を抑えることが期待されています。

実験での効果検証

①疲労回復
疲労スコアが高く、活気スコアが低いオフィスワーカー52名を対象に、オルニチン400㎎もしくはプラセボ(※オルニチンの入っていない試験食品)を8週間毎日摂取させたところ、オルニチン摂取者の方が、ストレスの軽減や睡眠の質向上、気持ちをリラックスさせる結果が認められたそうです。

② 「肌の弾力(肌のハリ)」と「かくれじみ」
疲れ気味でかつ肌質が悪いと感じている、20歳から60歳までの健康な日本人女性39名を対象に、オルニチン400mgまたはプラセボを8週間毎日摂取させたところ、オルニチン摂取群はプラセボ群に対して、「肌の弾力」を示す値が上腕部で有意に上昇しました。また、VISIA解析では、「かくれじみ」の数もオルニチン摂取群がより有意に減少したそうです。

③ 飲酒翌朝の体調
お酒に弱い人(アセトアルデヒドの分解能力が低い人)16名を対象に、オルニチン1600mgまたはプラセボの半量を飲酒前に、もう半量を飲酒後に摂取させました(1人2回実施)。その結果、飲酒翌朝の体感で、オルニチン摂取者の方が疲労回復と睡眠時間などの項目で改善効果を感じる人が多いことがわかりました。

④ メンタルストレス
健康な成人男女38名を対象に、オルニチン2400mgまたはプラセボを摂取させた1時間後に、メンタルストレス負荷試験を実施したところ、オルニチン摂取群はプラセボ群と比較して、メンタルストレス負荷による唾液中のコルチゾール分泌量の上昇が抑制されたことが確認できたそうです。

オルニチンが摂取できる食品

オルニチン研究所の調査によると、食品100gあたりに含まれるオルニチンの含有量は、しじみが10.7~15.3gでチーズやキハダマグロに比べて一番多く、リストの食材の中で2番目の含有量であるキハダマグロと比べても、しじみは2~5倍のオルニチンが含まれているそうです。一般的にはあまり知られていませんが、実は、きのこはオルニチンの含有量が高い食材です。特にオルニチンの含有量が高いきのこは、しめじ140mgとぶなしめじ110㎎で、しじみの10倍以上のオルニチンが含まれているそうです。

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