はじめに

みなさんはフグを食べた事はあるでしょうか?
フグと言えば、毒を持っている生き物ですよね。
毒を持っていますが、食材としても美味し物として、
取り扱いされていますね。
そんなフグの毒とはどんな物なのでしょうか?
今回はフグの毒について紹介したいと思います。

フグ

フグと言えば、見た目の美しい刺身「てっさ」や冬の味覚の鍋「てっちり」が有名です。
しかし高級魚ゆえに馴染みのない人も多く、日本を代表する魚と言えるのかというと、しっくりこなくても仕方ありませんね。

世界には約430種のフグの仲間がおり、日本近海には約60種類が生息しています。
その内、我が国で食用として漁獲されているふぐは、22種に限定されています。
全体を見れば食べられる種類は少ないかもしれませんが、国内で22種ものフグが食べられていることに驚かれる人もいらっしゃるでしょう。

フグの毒

フグの毒は、テトロドトキシンという物質です。
文献により差はありますが、テトロドトキシンは青酸カリの500から1000倍の毒性を示す猛毒であり、耐熱性があるため、通常の加熱調理では壊れません。人間の致死量は、2から3ミリグラムといわれています。
 テトロドトキシンは、フグ科の魚類だけでなく、ツムギハゼ、ヒョウモンダコ、バイ、ヒトデ、スベスベマンジュウガニ等の海洋生物のほか、イモリやカエルなどの両生類からも発見されています。
フグがなぜ毒化するかについては、まだよく分かっていませんが、海洋細菌のいくつかの種類(Vibrio alginolyticus ,V.damsela,Staphylococcus等)に、テトロドトキシン産生が認められ、これらの細菌が、小型巻貝などに取り込まれ、フグがこれらを食べることにより毒を蓄積すると考えられています。

症状

ふぐ中毒の経過は、非常に早く、食べてから死亡するまでの致死時間は、通常は4~6時間です。最も短い事例で、1時間半という致死時間が報告されています。


経過主な症状
◆第1段階食後20分から3時間までに、口唇、舌先、指先のしびれが始まる。
激しい嘔吐が続くこともある。歩行は千鳥足。
◆第2段階まもなく知覚マヒ、言語障害、呼吸困難となり、血圧が降下する。
◆第3段階全身が完全な運動マヒ状態
◆第4段階意識消失後、まもなく呼吸、心臓が停止し、死にいたる。
 なお、食べてから症状が現れるまでの時間が短い場合ほど致死率が高いといわれています。

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