「とろろ」は世界でも珍しい、芋を生で食べる料理!

「とろろ」は、生の山芋または長芋をすり下ろしたもので、ご飯に欠けて食べると美味しいですよね。実は「とろろ」は芋を生の状態で食べているわけで、実は、山芋や長芋は、生で食べられる世界でも珍しい芋なんです。これは消化酵素であるジアスターゼを含んでいて、でんぷんの一部が分解されるため、生で食べても胃にもたれないからだそうです。

「とろろ」で痒くなるのはなぜ?

「とろろ」を作る際、山芋をすっていると手が痒くなったり、食べると口の周りや喉がムズムズすることがありますが、これはアレルギー反応によるものではなく、シュウ酸カルシウムの影響によるものなんだそうです。

シュウ酸カルシウムは灰汁の原因になるもので、その成分は顕微鏡で見ると尖った形をしています。これが喉や皮膚にチクチクと刺激しているのが原因なんだそうです。シュウ酸カルシウムが原因でかゆみがあるだけであれば、アレルギーというわけではありません。そのため、あく抜きをする時と同様に、山芋をすりおろす時は酢水やお湯で手を洗うことで一時的な痒みは解消されるそうです。

もし山芋が原因でアレルギー反応が出る場合、皮膚が赤くなったり、じんましんなどの症状が出ます。胃痛や嘔吐などのアレルギー症状が見受けられる場合は速やかに病院へ行きましょう。もしかしてアレルギーかもしれないと思っていても、ただ痒いだけであれば問題はないそうです。その場合は、温かい濡れタオルで拭いたり、酢水で拭ってあげると良いそうです。

水溶性食物繊維が豊富!

「とろろ」には、水溶性食物繊維が豊富で、これは、血中のコレステロール値を下げ、食後の血糖値の上昇を押さえ、腸内の善玉菌を活性化して腸内バランスを整える効果・効能がある食物繊維です。食後の血糖値を緩やかにすることで、糖分の吸収を抑え、腸内環境を整えることでむくみを防いでくれます。また、コレステロール値を下げることから成人病予防にも効果・効能があるのが「とろろ」の食物繊維です。

大腸がんの予防に効果的!

「とろろ」には、ジオスゲニンという成分が含まれています。このジオスゲニンが、大腸がんを予防する働きがあるそうです。大腸がんは、食生活の欧米化により日本人にも増えている病気なので、「とろろ」を食べることで大腸がんを予防できるとされています。

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