【牛】 Cow

●最も利用されている革素材
古くから最も革製品に利用されている革素材の代表格。仕上がりが美しく丈夫であり、流通量も多い。月齢や性別などによって下記のような名称・性質の違いがある。

● カーフ
表面のキメ細やかさが際立つ最高級素材
生後6カ月以内の仔牛の革で、乳牛種の牡が大半を占めている。生後間もないため傷が少なく、表面が滑らかで繊維も細かく柔らかいのが特徴。特に生後3カ月以内の仔牛の革であるベビーカーフは、カーフより厚みが薄く表面もキメ細やかであるため、高級革製品の材料として使われている。

● キップ
美しさと手ごろさを備えた高級品
生後6カ月から2年までの中牛の革を指す。カーフ同様、仔牛のため表面のキメが細かく、ケガなどによる傷も少ない。カーフに比べて滑らかさは劣るものの、革が厚く強度があるため汎用性が高く、高級品の中では手ごろな材料とされている。

● ステアハイド
最もポピュラーな牛革素材
生後2年以上が経ち、生後3カ月から6カ月の間に去勢された牡牛の革。比較的厚みが均一で傷が少なく、表面のキメ細やかさはキップに近い。流通量が多く幅広い革製品に利用されている、最もポピュラーな牛革だといえる。

● カウハイド
バランスの取れた牛革の代表的存在
生後2年以上で、出産を経験した牝の成牛の革。厚さ、強度などにおいて、キップとステアハイドのほぼ中間ともいえる特徴をもつ。成牛であるため、比較的大きな面の革が取れ、大型の鞄やジャケットなどに使用されることが多い。

【豚】 Pig

●日本で自給できる唯一の皮革

飼育から皮革製品までのすべてを、日本国内で一貫して生産できる唯一の皮革で、海外にも輸出されている。スエード状に仕上げたピッグスキン・スエードは人気が高く、カジュアルシューズなどにも使われる。革の表面に三つずつ並んだ毛穴は全層を貫通し、優れた通気性をもたらすため、靴の中敷に利用されることも多い。

【馬】 Horse

●光沢の美しいコードバンが魅力

繊維構造が粗く全体的に薄くもあるため、牛革に比べて強度は落ちるが、その分柔軟性に富んでおり、昔から衣料製品に用いられることが多い。なかでも、コードバンと呼ばれる採取量の少ない重量馬の臀部の革は、空気も水も通さないほど繊維が緻密で硬く光沢が美しい高級素材として重用されている。

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