動作を伴う「動的ストレッチ」

「動的ストレッチ」は、ダイナミックストレッチとも呼ばれ、手足を動かし、動きの中で筋肉を伸ばしていくストレッチ方法です。体をダイナミックに動かすことで心拍数が上昇します。体が温まるため、スポーツや競技のシーンでウォーミングアップとして使われています。

また、動的ストレッチの代表例にラジオ体操があります。ラジオ体操の動きの中には反動をつけて筋肉を刺激。心拍数が上昇し、筋肉の可動域を広げる効果があります。起床後に行うことで、心身をすっきりと目覚めさせる効果が期待できます。

止まったまま行う「静的ストレッチ」

「静的ストレッチ」は静止状態を意味する英語staticに由来し、別名スタティックストレッチとも呼ばれています。一般的にイメージするストレッチは、この静的の方になりますね。

足や腕をさまざまな方向に動かす動的ストレッチとは異なり、静的ストレッチでは筋肉を一方向に伸ばしていくのが特徴。ゆっくりと筋肉を関節可動域の限界まで伸ばし、その状態を数十秒間キープすることが静的ストレッチの基本動作です。主に運動後のクールダウンや就寝前のリラックスとして行われます。静的ストレッチは、運動後のクールダウンや就寝前のリラックスに取り入れることで、筋肉痛や疲れを軽減させる効果が期待できます。

「静的」と「動的」、それぞれのメリットを活かそう!

どちらにもそれぞれのメリットと使うべき場面があります。例えば「静的ストレッチ」は時間をかけ筋肉を伸張させていくので、柔軟性や可動域を出す効果が高く運動後や普段のストレッチ、高齢者のリハビリ等に用いられます。逆に「動的ストレッチ」は筋肉の収縮と伸張を繰り返すため、筋出力を上げパフォーマンスを高める効果が見込めます。こちらは運動前に適しているストレッチと考えることができます。

運動前は「動的ストレッチ」を行いパフォーマンスを高め、運動後には「静的ストレッチ」を行い、主運動で縮んだ筋肉を伸張させ元の長さに戻していきます。運動後に静的ストレッチを行わずに筋肉が縮んだままの状態になると、血行が悪くなり怪我をしやすい体になったり、体のバランスが崩れてしまいます。逆に運動前に静的ストレッチを行うと、筋出力が下がりパフォーマンスも低下する恐れがあるんだそうです。動的ストレッチを運動後に行っても、筋肉の長さを元に戻す効果はあまり見込めないので意味がありません。「静的ストレッチ」「動的ストレッチ」この2つを上手に使い分けて、パフォーマンスを高めましょう。

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