夏バテ対策

漢方(中医学)の考え方でみょうがは体を冷やす「涼性」に分類されているものが多いようですが、生姜の仲間であることや血流改善に役立つなどの理由からか「温性」に分類されているものもあります。成分的に見ても血行促進から身体を温める働き・発汗利尿によってこもった熱を排出する働きの両方があります。
そのため夏バテ・暑さ負けの緩和をはじめ、一日中空調の効いた室内にいることで夏バテかエアコン負けかわからない・身体が冷えて不調を起こしている場合などにも有効とされています。余分な熱を冷ましますが、身体を冷やし過ぎる心配は少ないので冷え性気味の方でも取り入れやすいでしょう。加えてα-ピネンには消化促進作用があるとされており、みょうがの持つシャキシャキした食感や爽やかな風味と合わせて夏バテによる食欲減退時にも有効です。

マンガンが豊富

みょうがに含まれている栄養で注目すべきは、ミネラルの一種であるマンガンです。
マンガンは、土壌に多く含まれている成分で、みょうがのほかに、種実類や豆類、野菜類に多く含まれる栄養です。基本的に土に根をはる植物には程度の差こそあれ、マンガンは含まれています。
マンガンは代謝に関わる酵素や抗酸化に関わる酵素の構成成分となり、代謝を促進したり、抗酸化作用を強めたりする効能があります。
また、カルシウムやリン、銅など他のミネラルとともに、骨の健康を維持する効果もあります。マンガンを摂取する際は、こうした他のミネラルも摂取するとより効果的です。

リラックス効果

みょうがには、香り成分のひとつであるαピネンが含まれています。
αピネンは栄養というよりは、みょうがに含まれている精油成分ですね。αピネンはヒノキの香り成分と同じもので、気持ちをリラックスさせたり、集中力を上げたりする効能が認められています。
ちょうど、ヒノキなどの新緑の空気に含まれている成分で、森林浴と同じような効果も期待できます。みょうがにそのような成分が含まれているとはちょっと意外です。

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