食物繊維が豊富

あずきは食物繊維が豊富な食材です。その量は豊富とされているさつまいもの6.3倍、ごぼうの3倍にもなります。
食物繊維は炭水化物の一種ですが栄養にはならず、消化吸収をサポートする役割があります。腸内の不要物をからめ取りながら移動し、糖質の吸収を緩やかにするとともに血糖値の急な上昇を抑えるため、生活習慣病の予防や大腸がんを防ぐ効能があります。
そして、食物繊維は腹持ちをよくするため食べ過ぎを防いでダイエットにも役立ちます。その他、腸を刺激して便秘を解消する効能もありますが、あずきにはラフィノースやスタキオースといったオリゴ糖も含むため、よりお腹の調子を整える効能が高いそうです。
ただ、あずきは不溶性食物繊維のほうが多く含まれるため、摂りすぎるとかえって便秘やお腹が張る原因になります。水分も一緒にしっかりと摂るようにしましょう。

二日酔い対策に

ビタミンB1は糖質代謝の過程で酵素をサポートする“補酵素”として働くことが知られていますが、アルコールを分解する際に必要とされるビタミンの一つでもあります。通常アルコールはアセトアルデヒドに分解された後、ALDH2(アセトアルデヒド脱水素酵素)によって酢酸へと変換されることで無毒化されます。この過程でもビタミンB1はアルコールに含まれる糖分を分解するため消費されますが、大量に飲酒してALDH2による分解が追いつかなくなった際にはビタミンB1を大量使って別ルートでのアセトアルデヒド分解も行われます。

さらにアルコールはビタミンB1の吸収を悪くする・排出を促進するなどの働きもあるため、アルコール摂取量が多いほどビタミンB1は不足傾向にあることが指摘されています。このためアルコール・アセトアルデヒドの分解を助けるビタミンB1の補給は悪酔いや二日酔い予防・軽減に役立つと考えられており、民間療法の「二日酔いに小豆の汁」も有効とされています。アルコール摂取によって失われやすく翌日むくみ軽減に役立つカリウム・肝臓への脂肪蓄積予防効果が期待されるビタミンB6も小豆には含まれていますから、お酒をよく飲む方には心強い存在と言えます。

むくみ予防

あずきに含まれる栄養には、カリウムの効能も注目されています。
カリウムは体内の余分な水分を排出してむくみを解消する効能があります。また、サポニンにもカリウムと同じく利尿作用があり、さらに食物繊維の便秘改善の効果も加わるので、あずきはよりむくみに効果的な食品なのです。
その他カリウムの効能には、筋肉を正常に動かしたり収縮させる働きにも関わり、脚がつるのを防ぐ働きもあります。
サポニンにはコレステロールや中性脂肪を排出するといった効能や働きもあることから、動脈硬化の予防と改善に大きな効能が期待できます。
あずきなどカリウムを含む食事を心がけ、カリウム不足を解消しましょう。

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