アサリの力
アサリはお味噌汁や炊き込みご飯などの具、酒蒸し・酢の物・時雨煮(佃煮)など様々な調理法で食用とされている、日本の食卓でお馴染みの貝。地域・家庭によってはひな祭り(上巳・桃の節供)のお吸い物はハマグリではなくアサリを使うという方もいらっしゃるかもしれませんね。
肝機能の強化
アサリにはタウリンやベタインというアミノ酸が含まれいます。ベタインには胆汁産生を促す働きがあると考えられていますし、タウリンはアルコールの無毒化(分解)過程で発生する“アセトアルデヒド”の分解を高めるとされています。この2つの成分を補給できることから、アサリは肝機能の強化や二日酔いの予防・改善に役立つと言われています。飲んだ翌朝はアサリの味噌汁が良いという説も理にかなっていると言えます。
またベタインは肝臓への脂肪沈着防止・脂肪排出を促進する働きもあり、脂肪肝予防にも効果が期待できます。加えてベタインは抗酸化作用を持つグルタチオンの産生を維持する働きも期待されていますから、酸化ストレスによって発症リスクが高まる肝硬変・肝炎・肝ガンなどの予防にも役立つのではないかと考えられています。タウリンも肝臓を健康に保つ働きが期待されている成分ですから、二日酔いケアだけではなく日々取り入れると良いですよ。
亜鉛が豊富
あさりには亜鉛が含まれています。
亜鉛はミネラルの一種で、さまざまな酵素の成分になる大切な役割があります。
味覚を正常に保つ効能があることでしられていますが、新陳代謝を促したり、ホルモンの合成や分泌、免疫力の向上など多くの効果や効能があります。
また、別名「セックスミネラル」とも呼ばれ、生殖機能や性欲を正常に保つ効能も期待できます。
亜鉛は不足しがちな成分ですので、こまめに摂取していきたいですね。あさりのほかに、牡蠣、からすみ、レバー、牛肉の赤身などに多く含まれています。
貧血予防
アサリの栄養成分や健康効果として“貧血予防”に役立つと聞いたことがある方もいらっしゃると思います。これはヘモグロビンの成分になる鉄分が豊富なことに加え、赤血球の生成や再生に必要不可欠なビタミンB12も豊富に含まれているためです。このため鉄欠乏性貧血だけではなく悪性貧血(巨赤芽球性貧血)の予防にも効果的とされています。
アサリ100gあたりの鉄分含有量は3.8mg・ビタミンB12含有量は52.4μgと、同グラムで比較した場合はシジミに劣りますが、出汁の感覚が強いシジミよりも身の大きなアサリのほうが補給源として適していると考えられています。ビタミンB12は妊娠中・産後に葉酸とともに不足しやすい栄養素でもありますから、妊娠中の栄養補給源としても役立ってくれるでしょう。葉酸含有量は100gあたり11μgと少ないので、緑黄色野菜などと組み合わせて食べるようにすると良いでしょう。
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