今週の土曜日は阪神競馬場にて、このレースの出走馬は春のグランプリレースにも名を連ねることが多いと言われている大71回鳴尾記念が開催されます。過去にはルーラーシップやトゥザグローリー、ラブリーデイにステイインシアトルといったG1ではなかなか白星を挙げることができないものも重賞レース常連組が多く出走するこのレースには、春のグランプリレース宝塚記念を占う上でも重要なレースとなります。今週の東京競馬場では5週連続 G1のフィナーレを迎える安田記念が開催されるということで東が若干賑わっている今日この頃ですが、今年の鳴尾記念も面白いメンツが揃った印象です。中でも注目は、武豊騎手と初コンビを組みマルターズアポジーと、こちらもルメール騎手との初コンビを組むトリオンフの二頭。今回はこの二頭について書いてみようと思います。その前に登録出走予定馬です。

アメリカズカップ
サトノノブレス
ストレンジクォーク
ストロングタイタン
タツゴウゲキ
テイエムイナズマ
トリオンフ
トリコロールブルー
ナスノセイカン
マルターズアポジー
モンドインテロ
ヤマカツライデン

以上、12とうに出走登録馬です。

武豊騎手背に大逃げなるか!?マルターズアポジー

ここまで福島記念、関谷記念、小倉大賞典と3つのG3を制覇しているマルターズアポジーも出走予定です。関谷記念以降、主戦の距離をマイル変更しつつあった感じですが、今回は2ハロン伸ばしての2000mで勝負。しかも背中には武豊騎手といった陣営もそろそろ勝ちにこだわった感じがひしひしとわかる準備内容ですね。個人的にも前走のダービー卿の走りを見てももう少し距離が欲しいなと思っていたので、この2000mに関してはマルターズアポジーの適正距離なのかなとも思っています。前走のダービー卿は中山競馬場に足を運んでマルターズアポジーをパドックからじっくり見てきたのですが、その時のマルターズアポジーは少し汗をかきすぎているところが非常に気になっていたところ。それとマイルにしてはかなりのオーバーペースだったことで、落としどこたが見つからないまま直線に入ってしまった印象です。もともとが基礎スピードで勝負する馬ではあるので、前半の入りがあまりにもハイになってしまったら結構厳しい感じで崩れてしまうのが再認識できたところです。今回の同型といったらヤマカツライデンぐらいかなと。それを思えば、基礎スピード面、トップスピードの持久力戦共にマルターズアポジーが上を行くはずなので、今回は連対を視野に、内枠を引けたら大本命としても考えています。

ペースがハイなら!トリオンフ

今年の小倉大賞典で2着のクインズミラーグロに0.4差をもつけて圧勝し重賞馬となったトリオンフも出走予定です。クラシックは全て欠席のトリオンフですが、実績に自体は強い部類に入る感じかなと個人的には思っています。ただレース全体のペースにもよりけりというのが正直読みにくい馬であることは事実で、実際におおさかのようにペースがどスローとなった場合、トップスピードの質自体はG1戦線に出てくる馬に比べれば見劣りしてしまう感じで、同世代のスワーヴリチャード相手に完敗でした。まあ、この日はスタートで出遅れて窮屈となったので仕方なく後方からのまくりといった形になってしまったにも大きな影響を及ぼしてしまったのもありますが。やはりある程度、逃げ馬が大きく逃げてくれて且つ、好位中団で徐々に押し上げていけるレース展開の方が向いているし、それがトリオンフの勝ちパターンになってくるのかなと思っています。全てはスタートによりけりになってきますが、ターゲットをマルターズアポジーに定めての追走が好ましいと思っています。連対視野に馬券に絡めていくつもりです。

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