腹式呼吸とは、お腹をへこませたり膨らませたりしながらゆっくり息を吐いたり吸ったりする呼吸法で、心身のリラックス効果が期待できるほか、女性にはうれしいダイエット効果もあるといわれています。ここでは、腹式呼吸とはどのような呼吸なのか、またその効果について紹介します。

腹式呼吸は、深い呼吸を導く

無意識に行っている普段の呼吸は、浅い呼吸になりがちです。浅い呼吸によって、体の中が酸素不足の状態になると自律神経が乱れ、疲れやすくなったり、不眠症状が続いたり、イライラしたりと心身に不調をきたします。そのような状態が続くと、ストレスを受けやすく、病気になりやすい体質になってしまうと考えられています。お腹をへこませたりふくらませたりという動きを意識しながら、腹式呼吸を行うようにすると、ゆっくりと息を吐いたり吸ったりするので深い呼吸になります。深い呼吸をすると、体にたっぷりと酸素を取り入れられ、体の隅々の細胞まで酸素がいきわたります。酸素が十分にいきわたった身体は、自律神経のバランスが安定し、心身とも健康な状態を保てます。

腹式呼吸は心身を調整する健康法

腹式呼吸は体の中の横隔膜という筋肉を意識して使います。鼻から息を吸いながらお腹を膨らませようとすると、横隔膜が下がって肺が膨らむので、お腹も膨らみます。そして、口からゆっくり息を吐き出すと、横隔膜が収縮してお腹がへこみます。このように、腹式呼吸は横隔膜を上下させるストレッチ運動ともいえます。腹式呼吸により横隔膜やその付近のインナーマッスルが鍛えられると、より深い呼吸ができるようになります。また、自分の意思で自分の体の中の内臓を動かすことはできませんが、腹式呼吸をすると内臓をストレッチしたのと同じ効果が得られるといわれています。

腹式呼吸をすることで得られる一番の効果は、交感神経と副交感神経のバランスが安定することです。この2つの神経は、全身のさまざまな働きをコントロールしているので、全身の体調を整えることにつながります。また、腹式呼吸を5分以上続けると、脳内神経伝達物質セロトニンが増えるともいわれており、精神の安定ももたらすことがわかっています。

このように、呼吸法を意識するだけで心身によい効果をもたらす腹式呼吸は、数ある健康法の中でも一番手軽にできる心身の健康法であるといえます。「最近疲れやすいな」など、ストレスを少しでも感じていたら、ぜひ試してみてください。

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