塩分の摂り過ぎで高まるリスク

●高血圧
塩分を過剰に摂取すると、血液中のナトリウム濃度が高まります。すると、体は血管の外の細胞にある水分を血管の中に引き込んで、血液中のナトリウム濃度を一定に保とうとします。それによって血管内を流れる血液量が増加し、高血圧が起こります。高血圧になると血管壁に圧がかかり、それに対応すべく壁が厚くなることで動脈硬化が進行し、血管の弾力性も失われるため、心血管疾患や脳血管疾患を発症しやすくなります。

●腎機能の低下
過剰に摂取したナトリウムを排出する際に、腎臓に負担がかかります。腎臓の機能が低下すると腎不全を引き起こす可能性が高まります。

●骨粗鬆症(こつそしょうしょう)
ナトリウムを過剰に摂取すると、尿からカルシウムが排出されてしまいます。塩分の摂取が増えると体内で酸が増え、骨量の減少が進行する可能性があることもわかってきました。

●胃がん
胃の中で塩分濃度が高まると粘膜がダメージを受けて、胃炎を起こしやすくなります。発がん性物質の影響を受けやすくなるので、胃がんになるリスクが高まると考えられています。また、胃がん発症と深い関係のあるヘリコバクター・ピロリ菌にも感染しやすくなります。

塩分摂り過ぎのサイン

●血圧が上がる
血液中の塩分濃度を下げるために、体が血管内に水分を多く取り込もうとします。そのため、血液量が増えて血圧が高くなります。

●のどが渇く
血液中の塩分濃度が高まると、中枢神経にその情報が伝わります。そうすると、水分を摂らせて血液中の塩分濃度を下げようと、のどの渇きを感じるようになります。

●むくみ
水分を多く取り込もうとすると、ため込んだ水分が細胞から溢れます。細胞の周りに水分がたまり、むくみとなって現れる仕組みになっています。

塩分は過剰に摂取しないことが大切

塩分の過剰摂取によりさまざまなリスクが高まりますが、適度な塩分は体に必要です。減塩を気にし過ぎるあまり、塩分が不足してはいけません。それもまた、体の不調を引き起こす原因となります。塩分を摂取しないのではなく、過剰に摂取しないという意識を持ちましょう。特に日本人は、塩分摂取の7割ほどを調味料類から摂っているといわれています。調味料をかけ過ぎない、使い過ぎない、というところから食生活を変えていきましょう。日本食の良さを大切に守りつつ、薄味に慣れていくとよいでしょう。

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