鉄分が人の体にとって欠かせない、大切な要素だということはわかりました。それでもいつも十分に鉄分を摂取できるとは限りません。特に毎月生理で大量の血液(=鉄分)を失ってしまう女性は、しばしば鉄分不足になってしまいます。

鉄分が不足したときの体のしくみ

鉄分が人の体にとって欠かせない、大切な要素だということはわかりました。それでもいつも十分に鉄分を摂取できるとは限りません。特に毎月生理で大量の血液(=鉄分)を失ってしまう女性は、しばしば鉄分不足になってしまいます。

実は人の体は鉄分が不足しても、一時的に貯蔵してある鉄分の中から補充する仕組みがあります。キーワードは「フェリチン」。フェリチンは体の中にある水溶性のたんぱく質の一種で、内部に貯蔵鉄といわれる鉄をためることができます。食品などから摂取した鉄は主にヘモグロビンへと回されますが、ヘモグロビンに使用しても余った鉄がフェリチンに貯蔵されるのです。

鉄不足になると大切なヘモグロビンから鉄を使わず、貯蔵してあるフェリチンの鉄から使うことになります。ですからヘモグロビンの鉄は足りていても貯蔵庫は空っぽということも起きます。生活はなんとかできるけれども、貯金はできない状態と同じ。それだと不意の出費があったときに破綻しますよね。まさに鉄分の自転車操業です。ちなみに不意の出費とはストレスや運動、生理など。こんなにちょっとしたことで鉄分は枯渇してしまうのです。

鉄分が不足すると起こる症状

鉄分が不足して起こる症状としては貧血が代表的ですよね。でもそれ以外も鉄不足のサインはいろいろあるんです。

【軽度の鉄分不足が引き起こす症状】

・めまい
・動機
・疲れやすい
・冷え性

貧血状態が続き中度になると赤血球はおろか、白血球の生成にまで影響がでてきます。すると免疫力が著しく低下し、風邪などの感染症にかかりやすくなり、生理不順や妊娠がしにくくなったります。さらに皮膚にカビが生えたり、粘膜の免疫力が低下するので水虫になりやすいなどの症状も起こるようになります。

【中度の鉄分不足が引き起こす症状】

・免疫力が低下する
・生理不順
・排卵障害

さらに、鉄不足が長期化して慢性的に貧血状態が続くと、神経系にも影響が出ます。手足にむずむずと虫が這っているように感じたり、脳が酸欠状態になって土や毛などが無性に食べたくなるなどの怖い症状も出ることがあります。このような重度の鉄不足は入院して治療が必要。もう食べ物でどうにかできる段階ではありません。

・異食症
・むずむず足症候群
・記憶障害

鉄分が不足するとこんな病気になる可能性も

鉄分不足を放置しておくと様々な病気を引き起こします。

・鉄欠乏性貧血
・うつ病
・記憶障害
・免疫力低下に伴う疾患(がん、帯状疱疹、インフルエンザなど)

鉄不足による貧血のほか、脳に酸素がうまく供給されないためにうつ病や記憶障害を起こしたりもします。そこまで重症ではない場合も気分が落ち込んだり、妙にイライラしてしまうことも。さらに免疫力が低下するためにがん細胞が育ちやすくなります。他にも免疫力が下がるために帯状疱疹やヘルペスなどの疾患にかかる人もいます。インフルエンザなどの感染症にもかかりやすくなってしまいますので、鉄分は補給しましょう。

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