今回に関しては、完全に予想通りの展開だっただけに、ヤマカツエースとマウントロブソンの失速ぶりには参ったところでした。今回の札幌記念においては、全てが向こう正面の3コーナー手前あたりでほぼほぼ勝負が決まったのかな?と思えるようなレース展開でした。ロードヴァンドール、マイネルミラノといったところが逃げ馬ということで、間違いなくローペースとなるレース展開。3コーナー手前までに好ポジションをキープできていた馬が着順良かった(ナリタハリケーン以外は)。そんなレースでした。そしてまさか2着に飛び込んだのはヤマカツエースを差して入ったナリタハリケーン。完全にノーマーク。ここにきてキングカメハメハ産駒特有の晩年型安定期を発揮してきたとしか言い訳が見当たらない感じです。
今回の感じからいったら、有馬記念でも番狂わせを起こしてくれそうな期待が持てる勝ちっぷりでした。

ポテンシャルは高いと思っていたが!まさかの失速マウントロブソン

枠順に関しても5番枠。ヤマカツエースが3番枠、サウンズオブアースが7番枠とマークすべき相手が1頭飛ばしで近くにいたこともあり、全てがベストと思っていました。
スタートも5番枠から上々の走り出しを見せ、ここは無理なく押さずに後方に待機。向こう正面で追走に時間がかかると思ったのか、鞍上モレイラ騎手が早くも鞭を入れて中団に持ち込もうとしても反応が鈍く番手がなかなか上がらない状況になってしまった感じでした。正直、ローペースで流れることは見え見えだった今年の札幌記念において、なにも後方で待機する必要性は全く感じなかったので、もう少し中団で待機した上でロングスパート戦に持ち込みたかったところです。目標とするサウンズオブアース、ヤマカツエースの動きをうまく捉えきれていなかったとしか思えない走りに見えました。安田記念のステファノスもそうでしたが、モレイラ騎手のここぞという時の勝負の感が、ここ最近の日本での戦いでは働いていないような気がしてなりません。
結局番手も逆に落とした状態で直線に入った状態で、直線も伸び切れることなく8着フィニッシュ。惨敗でした。それでも馬個体の力で、直線こそはそこまで悪くなかったといったところでしょうか。しかし、どちらにせよ今回のメンツと枠順で掲示板には入れなかったのは痛いところかなと思います。

1番人気の意地を見せた!?ヤマカツエース

今回の出走メンバーのメンツでは、3着内に入って当然といったところでしたが、終始苦戦を強いられたレース内容でした。3番枠からスタートは上々で、予定どおり中団中目に陣取った感じで、ペースはゆったりとしたペースで流れました。この流れ自体、完全にヤマカツエースの勝ちパターンだっただけにえ、レース中はヤマカツエースに目を見張ることをやめ、エースと連帯するであろう相手の動きばかりに目を見張っていたほどでした。
予定どおりマイネルミラノが脱落し、ロードヴァンドールも粘るももう一段階の伸びもなし。エアスピネルも中盤で脚を使ったようにも思えたので伸びはない。さあ、マウントロブソンとヤマカツエースが突き抜けてくるぞと思いきや、エースまでもが伸びない状況。
それどころかサウンズオブアースにジリジリと差を詰められている感じでした。サウンズオブアースは休み明けで鈍っていたこともあり助かった状況で、なんとか1番人気の意地で3着をキープしてゴール。ヤマカツエースにしても、大阪杯明けのレースということで間が空いたぶん反応が鈍っていたのは間違いないところ。次走は天皇賞・秋、そして三連覇かけた金鯱賞、有馬記念と続くため、今回叩いた結果を今後のレースで発揮してほしいところでしょうか。
それにしてもサウンズオブアース、まだまだ怖さを見せています。

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