Jリーグの昇格降格の形式が来季から変更?

サッカー・JリーグのJ1とJ2の入れ替え戦が来季から10年ぶりに復活するそうです。現状のJ2のプレーオフ形式にJ1の16位が加わるような形になるそうでね。

これまではJ1の16~18位がJ2へ自動降格。J2の1~2位が自動降格に加え、3~6位が3つ目の昇格枠を争うトーナメントである「プレーオフ」形式となています。

このプレーオフにJ1の16位のチームが加わることになるそうですね。

J1昇格プレーオフは興行的に成功も、昇格組が苦戦している事実

Jリーグは2012シーズンから、最大4チームによるJ1昇格プレーオフを導入し、J1に昇格できるチャンスを広げるとともに、J2の終盤戦を盛り上げる意味でも、成功を収めました。

J2の3~6位が争うことで、多くのチームに昇格のチャンスがあり、最後まで熱い戦いが繰り広げられました。しかも、これまで3位のチームが勝ち抜き、昇格を決めたのは2015シーズンのアビスパ福岡だけという、予測不能でドラマチックな展開も多く、印象深い試合も多いです。

しかし、昇格チームが翌シーズンにJ1では軒並み苦戦を強いられています。2013シーズンの大分トリニータから、徳島ヴォルティス、モンテディオ山形、そしてアビスパ福岡とすべてのチームがJ1の最下位に沈み、1年でのJ2降格となっています。

入れ替え戦が廃止された2009シーズン以降の3年間でも、J2の3位チームも傾向は変わらず、湘南ベルマーレ、アビスパ福岡、北海道コンサドーレ札幌といずれも1年でJ2へ戻ってきてしまったいます。

一方、J1の16位でJ2へ降格したクラブの翌シーズンの成績を振り返ると、昨シーズンの松本山雅FCを除いて、6つのクラブがすべて2位以内に入ってJ1への返り咲きを果たしています。そして2013シーズンのヴィッセル神戸を除いた、5つのクラブが2位に大差をつけて優勝している事実もあり、2014シーズンのベルマーレは勝ち点を3桁に乗せ、2位に勝ち点差18をつけた独走劇を演じました。

これらの状況を受けて、J1昇格プレーオフを廃止し、従来のJ1の16位とJ2の3位が対戦する入れ替え戦に戻すべきでは、という声が上がっていたそうです。

新たな『J1参入プレーオフ』形式とは、、、

来シーズンからはJ1の17位および18位の自動降格、J2の1位および2位の自動昇格は変わらない一方、J1の16位とJ2の3位から6位までの5チームが「J1参入プレーオフ(仮称)」に臨む形になるとされています。

トーナメント表は、上記の図のようなもので、現行のJ1昇格プレーオフの形はそのまま残し、その勝者がJ1の16位と対戦。開催方法は1試合制で、J1チームのホームで行われるようです。

昨シーズンの順位や成績を例にあてはめると、J1の16位だった名古屋グランパスとJ1昇格プレーオフを制したセレッソ大阪が、前者のホームで一発勝負に臨む形となります。もし、これで名古屋が勝利していれば、名古屋発のJ1降格はなかったわけですね。とはいえ、今シーズンのセレッソ大阪自体はJ1で好調なので、面白い戦いにはなることは間違いなかったことでしょう。これはJ2のチームには厳しくなりますが、より一層熱い戦いが繰り広げられることでしょう。

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