コレステロールとは脂質の一種で、体の細胞膜や性ホルモンの材料になる大切な栄養成分です。しかし、とり過ぎると脳梗塞や心筋梗塞など、血管に脂分が溜まり発症する病気の原因となります。

コレステロールの種類

健康診断なんかを受けると、総コレステロールとかHDLコレステロールなんて言葉が出てきますよね?また、善玉コレステロールや悪玉コレステロールなんていう言葉もあります。それぞれの言葉の意味をまずは理解しましょう!

■総コレステロールとは
生活習慣病の元凶ともなり動脈硬化の進み具合を診断できます。肝臓病とも関連があります。総コレステロール値が高いと肥満、動脈硬化、糖尿病、家族性高コレステロール血症の恐れがあり、低いと肝臓障害、貧血、栄養障害の恐れがあります。

■HDLコレステロールとは
動脈硬化を予防する善玉コレステロール。血液中の比率がたかいほど、動脈硬化や心臓病になる危険性が低いとされます。余分なコレステロールを回収して肝臓に運ぶ働きがあります。HDLコレステロールが低いと動脈硬化、高血圧、高脂血症、虚血性心疾患、狭心症、心筋梗塞などの恐れがあります。

■LDLコレステロールとは
動脈の血管壁にたまって動脈硬化を促進する悪玉コレステロールです。過剰になると血管に付着して動脈硬化を引き起こす原因ともなります。LDLコレステロールが高いと動脈硬化、高脂血症の恐れがあります。
LDLコレステロール=総コレステロール値-(0.2×中性脂肪)- HDLコレステロール で計算されます。
※中性脂肪が400ml/dlの場合は「0.16」で計算します。

■中性脂肪とは
カラダにとって重要なエネルギー源ですが、血中で多くなると肥満や脂肪肝の原因ともなります。中性脂肪が高いと肥満、脂肪肝、動脈硬化、糖尿病、高脂血症の恐れがあります。中性脂肪が低いと甲状腺機能などの恐れがあります。

また、それぞれのコレステロールはどのくらいの数値であれば良いのでしょうか?
日本動脈硬化学会の高脂血症診療ガイドラインによると、高コレステロール血症には総コレステロール220mg/dl以上、高LDLコレステロール血症には悪玉コレステロール140mg/dl以上、低HDLコレステロールには善玉コレステロール40mg/dl未満がそれぞれ診断基準として使われています。

コレステロールを減らす方法

■コレステロールを多く含む食物を減らそう!
脂肪(特に動物性脂肪)の多いとされる卵類、肉類、動物性脂肪分を含む食品の摂取を抑えましょう。砂糖を多く使った製品、アルコールの摂取、等質の高いフルーツなども抑えましょう。

■コレステロールを抑える食事を取ろう!
緑黄色野菜、根菜類、青さかな、大豆、大豆製品、海藻類、ひじき、わかめ、きのこ、納豆などのコレステロールの吸収を抑える食材などを摂取しましょう。コレステロールは腸管で吸収されるのですが、食物繊維がその吸収を抑えます。

■運動しよう!
運動をすることにより、脂肪が燃焼され基礎代謝もアップします。
運動は、コレステロールを減らし、コレステロールのたまりにくい体を作ってくれます。激しい運動をする必要はありませんので、長続きするように心がけましょう!

運動により汗をかくことで、体内の老廃物の排出、ストレスの発散、ダイエット効果、筋力アップによる老化防止などにも役立ちます。

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