第22回全日本フットサル選手権大会が3月10日に開幕。エコパアリーナ（静岡県）、岸和田市総合体育館（大阪府）、グリーンアリーナ（兵庫県）を舞台に熱戦が繰り広げられます。大会は4チーム6グループに分かれて1次ラウンドを戦い、各グループの1位のみが、3月18日(土)から国立代々木競技場第一体育館（東京都）で行われる決勝ラウンドに勝ち進むことが出来ます。

大会初日はFリーグ全10クラブが勝利を収め、日本最高峰のリーグで戦ってきた威厳を示す結果となりました。

全国の地域予選を勝ち抜いてきたチームが、Fリーグのクラブにどれだけ対抗できるかが見どころでもある全日本選手権ですが、大会初日はFリーグのクラブの強さが際立つ結果となりました。

ヴォスクオーレ仙台（Fリーグ）とミカロ仙台（東北地域代表／宮城県）の仙台ダービー。激しい点の取り合いになり、地域リーグのミカロ仙台も善戦しましたが、最後はヴォスクオーレ仙台が力の差を見せて5-3で勝利。

バルドラール浦安（Fリーグ）とランブレッタ福岡（九州地域第1代表／福岡県）の対戦。序盤は互角の試合展開となり、チャンスの数ではランブレッタ福岡が上回ります。しかし、浦安は日本代表GK藤原潤の好セーブが光り、ゴールを割らせません。逆に前半残り3分からセットプレーで立て続けに3点を奪取して、試合の主導権を握ると、後半も開始直後からゴールを重ねて、終わってみれば6-0という完勝で勝ち点3を手にしました。

地元静岡のアグレミーナ浜松（Fリーグ）と地域チャンピオンズリーグで準優勝となった柏トーア’82（関東地域第3代表／千葉県）が対戦。浜松は前半5分に松浦勇武が先制点を挙げると、その2分後にはU-20フットサル日本代表候補の山桐正護が、浜松加入後初ゴール。後半の開始早々にもFP松本行令が追加点を挙げた浜松が3-0で勝利しました。

大会初日の最注目カードと言える一戦。Fリーグのプレーオフに進出した府中アスレティックF.C.と、今シーズンの東海リーグと地域チャンピオンズリーグを全勝で制し、公式戦で一度も負けていなかった名古屋オーシャンズサテライト（東海地域第1代表／愛知県）が激突。府中は日本代表FP渡邉知晃の鮮やかなダイレクトシュートで先制し、前半は2-1と府中がリードして折り返します。前半は拮抗していたものの、後半に入ると府中が一気に仕掛けます。後半1分にFP柴田祐輔が追加点を挙げると、その2分後にも相手のパスをカットしたFP皆本晃がシュートを決めて点差を広げていきます。その後も府中は名古屋サテライトを圧倒して、7-2という大差を付けて勝利。今シーズン初黒星を喫した名古屋サテライトの選手たちは、力の差を見せつけられる形となりました。