祝 J1復帰!!清水エスパルス

昨年クラブ史上初のJ2降格が決まり、初めてのJ2リーグを戦った清水エスパルス。シーズン序盤こそ不安定な成績でしたが、昇格を争うライバルのセレッソ大阪に劇的な勝利を収めてから破竹の9連勝でJ1復帰を決めました。まさに激動のシーズンとなった今年、ポイントとなった試合を中心に紹介させていただきます。

6月8日 vs町田ゼルビア戦

今年度よりJ2に昇格してきた町田ゼルビアとの試合。幸先よくエース大前のゴールで先制するも、同点に追いつかれる苦しい展開になりました。さらに展開を苦しくしたのが先制点をあげ、当時リーグの得点王を走っていた大前の相手選手との接触によるケガ。これで肋骨の骨折と肺挫傷で全治3~4カ月の大けがをおってしまいます。試合には交代で出た北川のゴールで勝利したもののエスパルスは貴重な得点源、精神的支柱を失ってしまう試合になりました。ただ、この試合をきっかけに若手選手は各自責任感をもつように、そして団結力が高まったと、いちファンとしては思います。

10月2日 vsセレッソ大阪戦

この試合の前に当時2位につけていた松本山雅FCとの試合があり、同時期に3位につけていたセレッソ大阪との試合を含めたアウェイ2連戦は上位陣との差を詰める点で落とせない特に落とせない2連戦でした。セレッソ戦の前の松本山雅FCとの試合は内容では支配するものの最後の精度を欠き、逆にセットプレーで失点を許して敗れてしまいます。そんななか迎えた敵地キンチョウスタジアムでのセレッソ大阪戦。このスタジアムでは18年試合をしてない年もありましたが勝っていない相性の悪いスタジアムです。この試合でも先制点を許してしまう苦しい展開になりました。残り10分を切っても0-1で敗戦濃厚な試合でしたが、途中出場した二人の若手選手が流れとゴールを呼び込み、奇跡の逆転勝利をおさめます。この試合でゴールした、白崎、北川、さらに金子あたりは6月の大前のケガをうけて出場機会が増えたり、プレーに責任感が出てきたりした選手のひとりです。

11月20日 vs徳島ヴォルティス戦

J2リーグ42節、最終節。その前の41節開始前では勝ち点78で3位の清水エスパルス。同81で松本山雅FCとコンサドーレ札幌が並んで得失点差で1位コンサドーレ札幌、2位松本山雅FCという状況でしたが、札幌と清水が勝ち、松本が破れたため、2位と3位が入れ替わる形になりました。41節終了後のインタビューで追う側から追われる側のプレッシャーの違いを聞かれ、主将の大前は『自動昇格圏に入ったが、目指しているのはあくまで優勝で、我々はまだ追う立場。』と話していました。ケガで離脱した時期もありましたが、とても頼もしく感じ、サポーターを熱くさせました。41節がホーム最終戦ということもあり、左伴社長のあいさつで、リーグ最終戦、徳島をみなさんの力で静岡に!という話があり多くのサポーターが遠方徳島にかけつけました。鳴門大塚ポカリスエットスタジアムはエスパルスのホームさながらの雰囲気を出していました。最終節の徳島戦、勝利で自動昇格、札幌の結果次第では逆転優勝でした。結果として清水は徳島に勝利したものの札幌は金沢に引き分けて札幌が優勝、清水は2位で昇格を決めました。地元静岡の新聞は軒並みJ1昇格ではなく、J1復帰と見出しを出していて戻るべき場所に帰ってきたことを実感しました。大事なのは来年以降です。広島や、ガンバなどと同じようにJ1の舞台で上位争いできるチームになってもらいたいです。

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