野球のサヨナラゲームとは

野球で使われるサヨナラゲームとは、決勝点が入った時点で試合終了となるケースを意味します。ホームランで試合に決着がついたらサヨナラホームラン、エラーで試合に決着がついたらサヨナラエラーとなります。

なぜこのようなシチュエーションをサヨナラゲームと呼ぶかというと、語源は文字通り「さようなら」です。

勝利チームがそのまま試合から去る=試合にさようなら
相手チームに引導を渡す=相手チームにさようなら

何に対して「さようなら」なのかは諸説あるようです。

ちなみに、アメリカのメジャーリーグではサヨナラゲームを「walk-off(ウォーク・オフ)」と呼びます。これは、回の途中で試合に決着がつき、ピッチャーが歩いて帰る様が由来となっています。サヨナラ勝ちは「walk-off win」で、サヨナラ負けは「walk-off lose」となります。

サヨナラゲームとはどういったシチュエーションで起きるのか

最終回以降のウラの攻撃時であること

野球は1回につきオモテ/ウラがあり、先攻チームがオモテで攻撃し、後攻チームがウラで攻撃します。

プロ野球の場合9回が最終回となるので、後攻チームが9回ウラに決勝点を上げるとサヨナラゲームとなります。つまり、先攻チームはサヨナラ負けをすることはあっても、サヨナラ勝ちをすることはありません。

また、9回を同点で終えて延長戦に入る場合は、延長回全てがサヨナラ勝ちの対象となります。

後攻チームが決勝点を上げること

いかなる方法でも、後攻チームが得点を上げ、先攻チームの得点を上回った時点でサヨナラゲームとなり、試合は終わります。

①サヨナラヒット
バッターがヒットを放ち、サヨナラの決勝点となるランナーがホームを踏んだ時点で試合終了です。

この時バッターのスコアは、決勝点となるランナーが進んだ塁分が反映されます。

・サヨナラのランナーが三塁から本塁に到達した=シングルヒット(安打)
・サヨナラのランナーが二塁から本塁に到達した=二塁打(二塁打)

②サヨナラホームラン
ホームランの場合は、バッターがホームを踏んだ時点で試合終了となり、ホームラン分の得点が記録されます。

③サヨナラエラー
守備側のミスで決勝点が入っても、もちろんサヨナラゲームとなります。代表的なのはエラーで、エラーの間にランナーがホームに帰ると試合終了です。

④サヨナラワイルドピッチ
ワイルドピッチとは暴投を意味し、キャッチャーが捕れないようなようなボールをピッチャーが投げた場合に記録されます。

ボールが転々としている間に決勝点となるランナーがホームを踏むと試合終了です。

ワイルドピッチ以外にも、キャッチャーが取りこぼした、牽制球が逸れてボールが転々としたなど、ランナーが走れるシチュエーションが生まれて決勝点となった場合も全てサヨナラゲームです。

ちなみに、サヨナラゲームが成立した場合にのみ、スコアボードの後攻チームの得点の横に✕マークがつきます。

【通常】 1点=1
【サヨナラゲーム】 1点=1✕

球場のバックスクリーンや、スポーツニュースの試合結果などに載るスコアにも✖マークは表記されるので、ぜひチェックしてみてください。

関連するまとめ

プロ野球の「外国人枠」とは

スポーツでは多くの外国人選手がプレーしていますが、今回はプロ野球における外国人選手についてのルールを解説しま…

西武ライオンズの平成のドラフト1位を振り返る!平成21年〜平成30年編

5月に新元号【令和】となった日本! 今年のドラフトは令和初のドラフトです。 そんな今年だからこそ、平成時代の…