辛くて美味しいだけじゃない!優れた発酵食品「キムチ」

“世界五大健康食品”の1つに認定されている「キムチ」は、植物性の乳酸菌を含む発酵食品です。植物性の乳酸菌は、とても優秀で、ヨーグルトなどの動物性の乳酸菌よりも丈夫なため、より生きたまま腸に届くそうです。また、「キムチ」の乳酸菌は、乳酸菌食品の代表格であるヨーグルトに匹敵する数だそうです。「キムチ」は大変優れた発酵食品なんです。

“日本のキムチ”は「キムチ」じゃない?!

「キムチ」が、韓国の食品ということは誰もが知っていると思いますが、あなたが良く食べているのは実は「キムチ」ではないかもしれません。

これは、日本と韓国で、キムチの定義が違うからなんだそうです。韓国では、発酵していないものは「キムチ」と名乗ることができませんが、日本のキムチは発酵していなくても「キムチ」と名乗ることができるんです。

“韓国のキムチ”は、ヤンニョムと呼ばれる合わせ調味料に、白菜や大根や人参など、さまざまな食材を漬けて作られます。漬ける期間は4~5日以上で、この期間が重要なんだそうです。しっかりと漬けることで発酵した「キムチ」が出来上がります。
 
これに対し、“日本のキムチ”は、キムチ風味の調味料に野菜を浸しただけの商品も「キムチ」として売られています。この場合、発酵しておらず、いわば浅漬けの状態です。日本人の舌には馴染みやすいよう、酸味を抑えたりして味が調整されていますが、発酵食品としての役割は十分に果たしていないと言えるでしょう。

もちろん“日本のキムチ”の中にもしっかり発酵させたものもありますので、その違いを把握しておくのがよいですね。

免疫力を高める!

「キムチ」の植物性乳酸菌の働きで腸内環境が整うことから、免疫力アップにつながります。これは免疫細胞の約7割は腸に存在すると言われているからで、免疫細胞を活性化させることが出来れば、外部からの病原体と戦う免疫力の向上につながります。

美肌にも効果的!

腸内環境が整えば肌荒れのない美肌がつくられますが、「キムチ」には加えて、ビタミンB2、ビタミンB6、ビタミンCなどのビタミン類もしっかり摂取できます。ビタミンB2は、主に肌の新陳代謝にかかわる大切なビタミンで、ビタミンB6は、B2同様、新陳代謝に作用するビタミンで肌の生まれ変わりであるターンオーバーを正常に保つ働きをしてくれます。ビタミンCは、メラニン色素の生成をおさえ、日焼けやシミを薄くしたり、活性酸素を除去し、肌の酸化を防いだりする働きをしてくれます。

ダイエット効果も!

「キムチ」のカプサイシンには、脂肪燃焼効果が期待できます。さらにビタミンB1は糖質を分解し、ビタミンB2は脂肪を燃焼させ動脈硬化を予防し、ナイアシンは糖質の代謝に働きかけ血行を促進させる効果があります。ダイエットで大事なのは血行促進と腸内環境なので、「キムチ」はダイエットにも効果抜群なんです。

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