何がどう歯車を掛け違えてしまったのか?と思うほど、「あれあれ?」と感じさせられた今年の日経賞。圧倒的人気で出走したゴールドアクターは全くのノーチャンスといった感じのレース展開で終えてしまいました。

1番人気のゴールドアクターがまさかの敗戦!

昨年の有馬記念以来となる今回の日経賞での出走ということもあり、コンディションは万全のはずだった!と競馬ファンは誰もが予想した今回のゴールドアクター。
他出走馬をみても、1番人気でいることは当然という感じの経験値を誇っていただけに、今回の惨敗は何かを意味しているのか?と感じさせられたレースでした。
いつものように先行展開と3番手を追走。2周目4コーナーでは先行馬2頭を完全に射程圏に捕らえ一気に突き放すかと思えたが、いざ追い出すと脚いろが鈍り、5着に敗退した。「絶好の展開でしたが、追ってから全然反応がなかった。前の馬もかわせず、後ろの馬にも差されてしまった」とコンビを組んでいる吉田隼騎手はまさかの完敗に首をかしげていたというコメントがあるほど。上がり3Fをみても36.2と精彩を欠いてしまった感は否めないラップタイム。昨年の日経賞を獲ったときは33.8に比べると旬は過ぎたか・・・?
次走に注目です。

期待の4歳馬重賞組もまさかの敗戦!

昨年の皐月賞馬・ディーマジェスティもまた人気を背負っての出走。昨年末はジャパンCの13着と不甲斐ないれーすの後に早々と休養に入ったディーマジェスティ。今回はゴールドアクター同様にこの日経賞を標準に体のコンディションが整った状態での出走ということだけに、ゴールドアクターと最後のゴール付近で熾烈な戦いが予想されていた方も多かったのではないでしょうか。レースとしては、いつものように後方からの展開。3コーナーあたりから徐々に順位をあげて先行馬たちを射程距離に捉えたかと思いきや、馬場に脚を取られていたという影響もあったようで、先頭には届かず6着フィニッシュ。ゴールドアクター、ディーマジェスティに次ぐ重賞組のレインボーラインもまた、2番人気を背負っての出走。
こちらもいつものように後方からの出走。しかし結果は3着に入ったアドマイヤデウスに1馬身差以上も離され4着フィニッシュ。なかなか重賞で勝てないレインボーライン。どこかサウンズオブアースのように晩年2着?とイメージが出来上がりつつある感になってしまっています。

期待の重賞4歳馬を横目に!遂に快挙・シャケトラ!

4歳馬といったらサトノダイヤモンド、マカヒキ、ディーマジェスティの名前が出てきます。そこに伏兵的存在のミッキーロケットやエアスピネル、レインボーラインといった面々が出てきます。3歳馬の決戦といえば皐月賞、日本優駿、菊花賞の三賞。そのどのレースにも出走していない4歳馬が快挙でした。その名は「シャケトラ」!
今年に入り、日経新春杯で同世代ミッキーロケットと最後の直線で見せてくれたデッドヒート。もう少しスパートが早ければあわよくば今回で重賞レース2連勝となり、一気に4歳馬世代の代表格を担う存在となっていたことでしょう。
その遅咲き?のシャケトラが、ゴールドアクターやアドマイヤデウスといった古馬を蹴散らし、さらに同世代のディーマジェスティやレインボーラインをも蹴散らして堂々の1着を勝ち取り、見事、重賞レース馬の仲間入りを果たしました。
最後の脚の見事な抜き去りは、GIレースでも魅力たっぷりでしょう。期待です。

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