昨日日本開催の2次リーグの日程は終了。
舞台をアメリカ、ロサンゼルスに変えての準決勝に進めたのは日本とオランダとなりました。

日本に負けず劣らずの野球大国のキューバはここで姿を消しました。
かつてはアマチュア最強と呼ばれたキューバの敗退は、少し悲しいですね。

キューバがどれだけ海外試合で好成績を残してきたのか、振り返ろうと思います。

オリンピックでは全てメダル獲得

夏季オリンピックで野球が正式種目となった1992年のバルセロナオリンピック以降の5大会で3度の金メダル(バルセロナオリンピック、アトランタオリンピック、アテネオリンピック)と2度の銀メダル(シドニーオリンピック、北京オリンピック)を獲得しており、オリンピックでは無類の強さを誇っています。

オリンピックでの日本対キューバとなると、アトランタオリンピックでの決勝でしょうか。
この時の日本代表には、プロからの招集は認めておらずオールアマチュアでの参戦でしたが、のちにプロになる選手が多く、特に野手では、井口・松中(ダイエー)今岡(阪神)・福留(中日)・谷(オリックス)と、豪華な顔ぶれでした。
それでも決勝ではは、松中選手の満塁ホームランで追いついたりもしましたが、キューバには勝てずと、最強キューバの強さを日本に見せつけた大会でしたね。

第1回WBCは準優勝

記念すべき第1回WBC。
メジャーからはイチロー選手と大塚投手も参戦。初めてのWBCということで、最初は日本でもどうなるのかといった感じで、最初から凄い盛り上がりがあったわけではないですが、途中からは現在のような盛り上がりを見せて、日本が優勝した大会でしたね。

この時のキューバとは、決勝で対戦しましたね。
10--6での日本の勝利でしたが、この時のキューバは前日の準決勝でのドミニカ共和国との試合で、二枚看板といえるエース級のマルティ、そしてラソがそれぞれ先発・ロングリリーフで登板したために、WBC特別ルールによって決勝戦には登板出来ず、投手力が薄くなってしまったのも、日本の大量得点の要因でしたね。
改めてWBCの投手ルールの難しさが浮き彫りになりかした。

強さに陰りが見え出した第2回WBC

オリンピック・WBCだけにおさまらず、国際大会で、常にベスト4に入っていたキューバ代表の強さに陰りが見えたのが第2回WBCでしょうか。

この時に日本はアメリカでの2次リーグでキューバと対戦しました。
日本の朝に、テレビで見ていた方も多いのではないでしょうか。
左の160キロのチャップマンとか打てないよ〜と思ったりもしましたが、2回の対戦で、日本は2回とも勝利し、キューバはベスト4に進めませんでした。
これが、58年ぶりに主要な国際大会での決勝進出を逃したキューバの大会でした。
ここから少しずつ、国際大会で勝ちきれなくなってきた、終わりの始まりの大会といえるのではないでしょうか。

復活はあるかキューバ野球

国際大会で勝ちきれなくなってきたキューバ代表。
以前までは、国内リーグ以外でのプレーは、亡命するしかありませんでしたが、近年はフレデリク・セペダなど、現役キューバ代表選手が、巨額年俸でプロ選手になるなど、アメリカ以外で、プロ選手になることが解禁されることになった。この背景には、月収2000円程度(キューバ国民からしてみても大学教授並の相当高い方ではある)と言われているキューバ代表の主力選手が、亡命が頻発していることや、日本などの野球シーズンが、キューバの野球シーズンオフであることが大きな理由である。

されど、他国のリーグで試合をして、揉まれるということは、選手のレベルアップに繋がり、強いては国の強化に繋がると思います。
今は苦しんでいますが、数年後には再び最強キューバとして国際舞台に戻ってくるかもしれませんね。

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