シトロエンのミークが今シーズン初優勝!

WRC第3戦ラリー・メキシコはすべての競技が終了し、競技2日目から首位を快走したシトロエンのクリス・ミークが今シーズン初優勝を飾りました。総合2位はMスポーツのセバスチャン・オジエ、3位にはヒュンダイのティエリー・ヌービルが入っています。

次戦は4月6日〜9日に開催される第4戦ツール・ド・コルス。地中海に浮かぶフランス領コルシカ島で行われるターマックラリーとなります。

競技2日目から首位を走るミークがSS18でもトップタイム!

最終日となる競技4日目は、SS18(32.96km)とSS19(21.94km)の2SSのみ。前日までの段階で、首位ミークと2番手オジエとの差は30.9秒。残された54.9kmでは、逆転は容易なことではなく、オジエは無理せずポイント獲得に重点を置く旨をすでに明言していた。

オープニングステージのSS18ではミークがベストタイムを叩き出し、SS2番手のオジエに6.3秒差をつける快走。総合で37.4秒と差を拡げた。

SS19、ミークが駐車場にコースアウトも、車両間をドリフトで神業生還!

WRC - Rally Guanajuato México 2017: Kris Meeke´s exit in SS19 - YouTube

出典:YouTube

そして迎えたパワーステージ、最終SSでは首位のミークがフィニッシュ1km手前でまさかのコースアウト。幸いコースをはずれた先は観客の駐車場となっており、ミークは観客の駐車車両の間を縫ってコースに復帰することに成功した。

この結果、ミークはタイムロスと少々のダメージを負いながらも見事にフィニッシュを果たして今シーズン初優勝。自身4度目の総合優勝を飾った。

トヨタ、過酷なメキシコで2台完走!

トヨタはラトバラが総合6位、ハンニネンも総合7位で完走し、今シーズン初めて2台が揃って10位以内に入り、ポイントを獲得した。

メキシコの特徴である高い気温と、高い標高というふたつの要素が組み合わさったことで、トヨタは競技2日目にエンジン温度の上昇という難題に直面した。しかし、競技3日目以降問題は解決し、最終日にはヤリスWRCを進化させることに成功。タフなコンディションのラリーを走破したことで、多くのことを学び、貴重な経験を蓄積したと言えます。

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