日本のプロサッカーリーグ、Jリーグ。2ステージ制で開幕したこのリーグは、欧州諸国を追いかけるように2005年から1ステージ制に移行し、そこから10年間1ステージ制で開催されてきました。2015年より、新たなスポンサー獲得、メディア露出拡大のために2ステージ制に移行しました。それぞれのメリットとデメリットを私なりにまとめてみます。

2ステージ制のメリットとデメリットは?

開幕当初の2ステージ制でのリーグには2つのリーグにそれぞれに冠スポンサーがつき、各ステージの優勝チームが、年間チャンピオンを決めるチャンピオンシップを行うレギュレーションでした。当時は地上波での放送も多くありましたが、2002年にジュビロ磐田が両ステージを制したことでチャンピオンシップが開催されず、テレビ局側から不満があがったり、2000年に柏レイソルが年間最多勝ち点を獲得するも各ステージの優勝を逃したため、チャンピオンシップに出場を逃したりということがあったため、公平さを欠くといった意見も出ました。2015年から再び始まった2ステージ制は選手、ファンからは反対の声が大きかったものの、スポンサー獲得と優勝争いを年に数回行うことでのメディア露出を増やすことを目的に実行されました。観客動員数を見ると増加しています。しかし、レギュレーションがわかりづらい点や、チャンピオンシップを開催することでの試合数増加に伴う過密日程などマイナスな点が目立ったのも事実です。

なんといってもわかりやすい1ステージ制

欧州の主要リーグは1ステージ制を採用しています。メリットとしてはまず単純でわかりやすい点ではないでしょうか。年間で1番勝ち点を稼いだチームが優勝。シンプルです。1999年より始まったJ2リーグのおかげでJ1に残留争いという新たな楽しみができ、そういった意味でも1ステージ制はとてもわかりやすいレギュレーションでした。デメリットとしてはシーズン途中で優勝争いから脱落し、残留争いから逃れた中間層のチームにはその年の目標がなくなり中だるみになる懸念があります。中間のチームだけでなく、早い段階で優勝や降格チームが決まってしまうと消化試合が増えてしまうといった点があります。

結局どっちがいいの?

これは本当に意見が分かれる問題かと思います。2ステージ制では、前半期調子を落としてしまっても後半で巻き返しも可能です。逆に前半期に優勝してチャンピオンシップの出場権を獲得できて後半期の調子が芳しくないとモチベーションを維持するのが難しく、メンバーを落とすということもあるでしょう。2000年の柏レイソルのようなことも起こりえます。ただ観客動員数が増加し、テレビ放送がありました。そんなJリーグですが、2017年より10年間で2100億という巨額な契約でイギリスの会社が放映権を獲得しました。単年で計算すると現在のおよそ7倍。この影響もあってか2017年より1ステージ制に戻すことも検討されています。今後の動向に注目です。

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