そもそも生ハムとは?

豚肉の肉の塊を塩漬けにした加工食品の事を言います。
主にもも肉を使用し、塩漬けした肉を10ヶ月以上乾燥させ寝かせて作られています。
紀元前のヨーロッパから作られ、保存食として人々に親しまれている歴史を持ちます。
冷蔵技術のなかった当時から作れるのは、ヨーロッパの湿度の少ない環境があったからこそできたのです。

高タンパク低カロリー。疲労回復に効果的なビタミン・ミネラルが豊富!

 生ハムは、良質なタンパク質の宝庫で、脂質は食肉加工品の中で最も低いヘルシーです。
また、疲労回復のビタミンと呼ばれる「ビタミンB1」、豚赤身からくる「鉄分」や「亜鉛」など、ミネラル類も含まれています。
また、長期熟成の生ハムが消化が良く良質の乳酸菌も取れます。

そのことから、スポーツ選手は試合の前日や当日には肉料理を控える事が多いですが、生ハムこういった栄養価から、イタリア・セリエAのサッカー選手は試合前によく食べられているそうです。

脂質はオリーブオイルと同じオレイン酸

何故生ハムは他の食品加工肉に比べて脂質が少ないのか?
それは脂質は乾燥させる段階で落ちるためあまり多くないからです。
しかも残ったものも6割はオレイン酸中心の不飽和脂肪酸。
オレイン酸はオリーブオイルにも多く含まれる悪玉コレステロールを減らす作用がある体に優しい成分です。

熟成させるからこそアミノ酸が豊富になる。

生ハムは熟成することから、普通の豚肉の30~50倍、通常のハムの12倍ものアミノ酸が含まれています。
遊離アミノ酸12%、100mgの赤身には、バリン198.5mg、ロイシン268.7mg、イソロイシン175.0mg、チロシンなどが含まれ、体力アップ、筋肉運動などにとても向いている食品です。

生ハムの美味しい食べ方・選び方

脂が多いところを選ぶと肉の甘みはぐっと増す

生ハムは食べる時、赤身より脂身と一緒に食べると、より肉の甘みが増し、美味しく食べられます。
お肉はなるべく、脂身を避けて・・・
と思う方も多いでしょうが、もったいないです。

前述の通り、生ハム脂質はオレイン酸中心の不飽和脂肪酸のため、たくさん食べても脂肪がつきにくいので、脂質が気になる方も気にせず召し上がれます。
脂身の旨さこそ、生ハムの本当の美味しさを味わえるのです。

スーパーや、百貨店などで売っている真空のスライスパックの生ハムは、同じ値段でも、脂身の多さに差があります。
是非選ぶ際は、脂身の多い、できれば霜降り状になっている生ハムを選びましょう!

冷蔵した生ハムは食べる前に常温に戻す

真空のスライスパックの生ハムを食べる際にやってもらいたい事があります。
それは冷蔵庫から出してから、まずスライスパックを開けず、30分ほど常温に戻して置いてから召し上がってみて下さい。
すると、冷蔵で固まった脂身が、常温に戻した事で溶け出し、更にとろける食感を味わえます。

薄ければ薄いほど口の中で消える食感

デパ地下へ行くと、生ハムをスライスしたてで販売してくれるデリカテッセンがあります。
そこで注文する際は、限りなく薄めで切ってもらうことをお勧めします。
生ハムは薄ければ薄いほど、口に入れたらお肉がすぐ消える食感が味わえ、旨みが口の中いっぱいに広がります。
これは生ハムだからこそ味わえる独特の食感で、至福の瞬間でもあります。


そしてこの薄切りにした生ハムをより美味しく提供してくれる、私オススメの店がサルメリア69さんです。
店主がこだわり抜いた生ハムは絶品!
そして極限までの薄さをで提供する技「しゅわしゅわ切り」の生ハムは是非とも一度召し上がって欲しい逸品です!

いかがでしたでしょうか?
生ハムってほんと奥が深い食品なんです。

是非みなさんも今夜に晩酌はワイン片手に生ハムを召し上がってみてはいかがでしょうか?

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