今週末は3歳王者決定戦の第85回日本ダービーが開催されます。昨年は後方から道中に一気に先団へと押し上げ、そこから一気に突き抜けてきた2番人気レイデオロが優勝しました。そして菊花賞は回避して迎えたジャパンCでは、キタサンブラックやマカヒキよりも先着の2着と大健闘。今や押しも押されもせぬスターホースとなっています。それ以外にも2着のスワーヴリチャードは、その後のアルゼンチン共和国杯で古馬相手に優勝すれば、今年の大阪杯で優勝してG1ホースにも輝いたりと、やはり日本ダービー出走経験という経験は、その後の人生にも大きく影響をしているようです。さて、今年は例年なく超ハイレベルな世代となったわけですが、その中でも注目は今騒がれており勢いのあるロードカナロア産駒からはステルヴィオと、東京競馬場を大本命として陣営も考えているワグネリアンの二頭です。今回はこの二頭について書いてみようと思います。

勢いに乗るロードカナロア産駒!ステルヴィオ

皐月賞馬でもあるエポカドーロを皐月賞前のスプリングステークスで撃破し、世代の有力筆頭株として活躍しているステルヴィオも出走予定です。ロードカナロアと聞いて1番に懸念することは距離。スプリンター質の高い父ということで正直なところ皐月賞も危ないんじゃないのかな思っていました。しかし、先週のオークスではそのロードカナロア産駒のアーモンドアイが2400mの距離で圧巻の末脚武器に大勝利。ということで、これはワンチャンあるんじゃないか?と。そこで血統を軽く見てみると、アーモンドアイの母はフサイチパンドラということですのでオークス制覇し、更にエリザベス女王杯も制覇していますので2200〜2400mの距離まで熟せるのはなんとなくわかっていました。一方、ステルヴィオはというと、母ラルケットはマイルから1800mを得意ろしていた馬ですが、準オープンレベル。んー、アーモンドアイとはかなり違いを感じると言ったところですが、ノーザンダンサー系というのが引っかかるところで、ノーザンダンサー系といえば大舞台の2200〜2400mに滅法強いという血統。成長力、スピード、瞬発力、スタミナ、順応性などなど、万能血脈、スピード血脈、ステイヤー血脈とさまざまな分野で活躍をしておる一族といえます。個人的には2000mの中山競馬場よりも2400mの東京競馬場の方がむしろあっているように思えて、中緩みさえあれば、ずっとコンビを組んでいるルメール騎手の秘策が爆発するのかなと。あとはダノンプレミアムより前に出れるのかという点と、キタノコマンドール、ワグネリアンとのスピード対決で、どこまでスタミナが持つのか?という点だけで、特殊な展開となった皐月賞のようにならなければ、もしかするとと思っています。

期待度は非常に高いが!?ワグネリアン

新馬戦、野路菊ステークスを圧巻で勝利、そして迎えた初の重賞レース東スポ杯2歳ステークスでもルーカス相手に0.5差を開けての圧巻劇を見せたワグネリアンも出走予定です。後方から一気に末脚でというのがパターンですが、結局はその技も皐月賞ではまったく届かず、弥生賞でもダノンプレミアムに大きく突き放されての惨敗となっているのが現実。陣営側としては、狭い中山コースよりも広く使える府中の方があっているということで、今回どのようなレース展開を見せてくれるかが事情に楽しみではありますが、個人的には毎年誰かしらが期待を裏切るパターンの馬なのかなとも薄々感じてはいます。というのhs、やはりダノンプレミアムとの差は正直大きいかなと。たしかに末脚だけ見れば中山で33秒台を叩いているのでどの世代でもトップレベルに入ると思えますが、騎手がやはりダノンプレミアム思いきれないところがあるのかなと。後方一気にとはいかないであろう今回のメンツで、また、後方一気にとなった時にも結構厄介な前目の馬も多い印象です。普通に考えると他力本願で勝手に前が崩れてくれたら一気にという形になるところを、ある程度は前目の意識を持って加速地点で置かれないという観点持っておかないと、流石のワグネリアンもキツイかなと。ルメール騎手、武豊騎手レベルがワグネリアンに騎乗していれば間違いなく二重丸だった感といったところです。展開次第ではというのが今のところも見解です。

関連するまとめ

JRA史上最もゆるーいコラボが実現!?JRA✕ぐでたま『ぐでぐでケイバ』

JRA(日本中央競馬会)は 大人気キャラクター「ぐでたま」のスペシャルWEBコンテンツ『ぐでぐでケイバ』を1…

その粘りはまさにノーザンダンサー系!今年の共同通信杯

昨年はスワーヴリチャード勝った共同通信杯。まさに登竜門といった感じです。

タワーオブロンドンの末脚炸裂!今年のアーリントンカップ

個人的にはマイルは長いのでは?と思っていたタワーオブロンドンが鮮やかに末脚するどく差し切った勝利でした。しか…