最強の4歳世代といっても、馬場が芝の競走馬を指しますが、ダートの世界でも4歳馬が飛躍中なんです。
今年初のダートコースの重賞レース「東海ステークス」ではグレンツェントがアスカノロマンやピオネロを制して重賞初制覇。そして今年初のGIレース「フェブラリーステークス」では、カフジテイクやモーニンを制してGI馬となったゴールドドリーム。先月のアンタレスステークスではロンドンタウンが善戦し2着などなど、芝の世界だけではなくダートの世界でも何かと騒がせしてくれているのが今年の4歳世代、俗に言う最強世代という事です。そして先週末も最強の世代がやってくれました。

圧巻の一言!おみごとグレイトパール!

ここまで6戦4勝の4-0-0-2の戦績で挑んだ平安ステークス。川田騎手の見事な手綱捌きと言うべきと思いました。スタート自体は出遅れた感があり、そこから上げようにペースがなかなかのハイペース。それでも押して徐々に順位を上げて、やや外めで展開していくレースとなりました。とてもハイペースとなった今年の平安ステークスにおいても、3〜4コーナーで順位を上げて、直接に入るときには気がつけば2番手となっていました。
あの超ハイペースのなか、中盤で押し上げていったのでスタミナが持つかと不安がよぎるもなんのその。先頭を行くケイティブレイブを軽く受け流し、最後は上がり3Fを36.3メンバー最速で追い上げてきたクリソライトに差を詰められたものの、余裕の4馬身もの差を付けて圧巻の1位でゴールインでした。
超ハイペースとなった事により、基礎スピードを求められるレース展開となった今回ですが、あの中盤でラスト200のギアチェンジには、グレイトパールの強さを見せつけられたレース内容でした。3歳新馬戦で勝利し今日に至るグレイトパール。ようやく才能が開花した晩期型なのかも知れません。芝のサトノダイヤモンド、ダートのグレイトパールとなるかも知れませんね。お見事でした。

ズドンと飛んできた!最高の追い込みクリソライト!

グレイトパール同様に、まず騎乗した武豊騎手の凄さと上手さを見ることができたレースでした。出走メンバーを見ればハイペースとなるのがわかっていたと思います。スタートがそれほど上手い感じではないクリソライトにとって、このメンバーでの2枠4番は悲運というしかないと思いました。案の定、スタートは他馬と比べてやや遅れ気味となったクリソライト。ハイペース展開となり、距離も1900mということもあり、下がりすぎてもラストがキツくなると思ったので、中段まで上げてくるかと思いきや、最後方まで下げた展開に。正直、素人の私の見解ではクリソライトは絡まないと思ってしまったほど。しかし、最後方に下げた事により、内内でムラなくスタミナ温存させ、4コーナー手間でようやく鞭が入り、内から外へ振って、そして一気にドン!といった感じに鮮やかに15頭抜き。先頭を行くグレイトパールには届きはしなかったものの、基礎スピードが要求されるレース展開に物の見事に応じた強さを見せてくれたレース内容でした。

相性がバッチリあったパートナー

今回の平安ステークスにおいて感じた点は、1着となったグレイトパールも、2着となったクリソライトも、共にジョッキーの敏腕が光った結果だったなと感じました。
グレンツェントにしても、アスカノロマンにしても、中で揉まれラストの直線で勢いがなくレースに流されてしまったようにも見えます。
相性がバッチリあったパートナーにも恵まれた勝利だったと思います。

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