昨年4位 埼玉西武ライオンズ

昨シーズンは、一時期首位に立ったが、エース岸選手の故障を始め、先発陣の不調により、終わってみればBクラスの4位でシーズンを終えた埼玉西武ライオンズ。
金子侑司選手が盗塁王を獲得したが、チームは4年ぶりの失策100以上(101失策で12球団ワースト)、先発外国人選手が19試合未勝利、オリックス戦のみの勝ち越しと、課題が残るシーズンとなった。おまけにエースの岸選手が楽天ゴールデンイーグルスにFA移籍という投手陣にとって大打撃となってしまいました。
昨シーズンまで指揮を取っていた田邊監督が解任し、辻発彦氏が監督に就任。チーム再編が期待されるシーズンです。

投手の注目選手

昨シーズンオフにエースの岸選手がFA移籍で楽天ゴールデンイーグルスに移籍。
岸選手の穴を埋める先発投手育成が急務となってきます。
そこで私は2選手に注目しています。

まず1人目は、菊池雄星選手。
昨シーズンは開幕投手を勤め、12勝7敗と自身初の二桁勝利を達成し、リーグ2位の防御率2,58、自身初の規定投球回を達成した飛躍のシーズン。
サウスポーながらMAX157キロの豪速球と、スライダー、カーブ、チェンジアップと、多彩な変化球でと緩急で打者を翻弄する先発投手。
現埼玉西武ライオンズでのエース候補No.1投手と言っても過言ではありません。

もう1人は、多和田真三郎選手(たわた しんさぶろう)
2015年、富士大学からドラフト1位で入団した投手。背番号は「18」
ルーキーイヤーとなった昨シーズン、5月14日の日本ハム戦で、プロ入り後、初先発をしたが、2回も持たずに、被安打3、与四球3(押し出し3)、自責点4失点とほろ苦いデビューとなり、敗戦投手となったが、6月19日のヤクルト戦でプロ入り初勝利を挙げると、8月11日の日本ハム戦で、初完投、初完封勝利を収めました。MAX150キロの直球と、4種類の変化球で昨シーズンはルーキーながら7勝5敗と勝ち越し。将来のエース候補の先発投手の1人です。多和田選手を是非覚えてください。

野手の注目選手

野手陣の注目選手も2名。

まずは浅村栄斗選手。
今やライオンズの顔、浅村選手。昨シーズンの序盤は不振に陥っていましたが、シーズン中盤から調子を上げ、8月にはリーグ1位の38本の安打数を記録し、月間MVPを獲得。最終的にはリーグ3位となる打率,309と、リーグ6位となる24ホームランという好成績を収め、ベストナインも受賞。
走攻守揃った万能選手で、チームでは松井稼頭央選手以来となるトリプルスリーを十分狙える選手。今シーズンから背番号「3」に変更し、キャプテンにも任命。チームリーダーとして、チームを牽引してほしい選手です。

もう1人の注目選手は、山川穂高選手。
2013年にドラフト2位で入団した山川選手。昨シーズンは49試合の出場ながら2打席連続ホームランを2回マークするなど、14本のホームランを放ち自身初の二桁ホームランを達成。また2軍では22本のホームランを放ち、イースタンリーグで、ホームラン王を獲得したまだ25歳の将来の4番候補となる長距離打者。
体格もチームメイトの中村剛也選手に似ており、中村選手が呼ばれている愛称の「おかわりくん」に対し、山川選手は「おかわり2世」と呼ばれています。また、その体格からは想像できないほどの俊足で、50メートル6,2秒と足も非常に速い選手。今シーズン、レギュラー定着間違いなしの選手の1人です。

チーム再編に向けて

打撃陣に関しては、浅村選手、中村選手、メヒア選手、秋山選手、山川選手と、球界屈指の打撃陣を誇るので、申し分ないかと思われます。
問題は投手陣。岸選手の穴を埋める先発投手の育成が急務となってくるかと思います。
また、昨シーズン、101失策をした守備面にも不安が残るライオンズですが、現役時代はゴールデングラブ賞を8度受賞した辻監督のもと、守備面の向上も期待できます。
辻監督の手腕、育成能力が今後のライオンズ向上の鍵となってきそうです。
今シーズン開幕が楽しみです。

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