リトル・インディア!インド人の多い町「西葛西」

横浜の「中華街」や新大久保の「コリアン・タウン」のような、インド系のお店が密集した「インド街」的な場所はありませんが、西葛西には多くのインドの方がいらっしゃいます。

在日インド人の約1割(約2,000人)ほどが居住していると言われる江戸川区。中でも西葛西は「日本のリトル・インディア」と呼ばれているそうです。

リトル・インディア「西葛西」の成り立ち

実はインド人が西葛西に集まるようになったのは、ここ最近のことなのだそうで、転機となったのは、2000年前後と言われています。

コンピューターの2000年問題の影響で世界的にIT技術者の需要が高まり、日本でも優秀な外国人技術者の受け入れが急務となったため、日本政府はインド人エンジニア向けの就労ビザ発給を緩和しました。その結果、多くのインド人エンジニアが来日するようになりました。

また、インド人エンジニアの居住地として、なぜ西葛西が選ばれたのかというと、その立地と環境に理由があるようです。

IT技術者の勤務先は、金融機関や証券会社の本社が並ぶ大手町や日本橋が多いですが、東西線なら乗り換えなしで一本で行けます。

荒川を越えた西葛西は家賃も安めで、古い町にあるようなしがらみもなく、入居者の国籍を問わない公団住宅が多いという環境が、インド人にとって、住みやすかったようです。

日本のガンジス川「荒川」

もう一つ、大きな要因が、西葛西の西側を流れる「荒川」の存在だそうです。インドを流れる聖なる川、ガンジス川を彷彿させると、インド人の憩いの場となっているそうです。川はインド人にとって特別な場所だそうで、土手を散歩したり、河川敷でクリケットをして遊んだりする方達もいるようです。

インドが満喫できるお祭り「東京ディワリフェスタ西葛西」

当然、インド料理店やインドの食材店も複数ありますが、毎年10月下旬には『東京ディワリフェスタ西葛西』というイベントが開催されています。ちょうど、インド暦の第七番目の月の初めの日に行われるお祭りになるそうです。

会場では、インド料理の屋台や、サリー布やバングル、サンダルなどを販売するファッションや雑貨のお店、インドのスナックやレトルトカレーなどを売る食材店、シャンティ紅茶の屋台などもあり、インドを満喫出来るようです。

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